ラテンアメリカ一の美食の国ペルー。その秘密は豊富な海の幸やジャガイモやトウモロコシを始めとするアンデスの新鮮な野菜たち、熱帯雨林に実るジューシーなフルーツや珍しい動物など、バラエティーに富んだ食材にあります。

加えて、各国の食文化を伝えた移民の存在も忘れてはなりません。「ペルーにあふれる豊富な食材を使って祖国の味を再現しよう」「祖国の味をアレンジしてもっと美味しく食べよう」と切磋琢磨した結果生まれたのが、シーフードを多用するクリオージャ料理や、日系社会の食文化を凝縮させたニッケイ料理なんです。

ペルー料理の2大ジャンルであるクリオージャ料理とニッケイ料理。今回は、双方のいいとこどりをした「Pulpo al Olivo(プルポ・アル・オリーボ)」のレシピをご紹介しましょう。暑い夏にぴったりの、ペルーを代表する冷製オードブルです。

目次
プルポ・アル・オリーボってどんな料理?
プルポ・アル・オリーボ/材料(4人分)

プルポ・アル・オリーボってどんな料理?

プルポ・アル・オリーボは、柔らかく茹で上げたタコに濃厚なブラックオリーブのサルサ(ソース)をかけていただく一品。「プルポ」とはスペイン語でタコ、「アル・オリーボ」はオリーブ風(またはオリーブソースがけ)という意味です。ペルーのシーフード料理店ならほぼ必ずメニューに載っている定番中の定番料理ですが、その誕生は意外と新しく、1987年に日系ペルー人のロシータ・ジムラさんが考案したと言われています。

レストランを経営していたロシータさんが、お客様のちょっとしたひとことから薄切りにしたタコに何かしらのサルサをかけて食べることを思いついたのだそう。ブラックオリーブを使ったサルサは、ペルー人が大好きなマヨネーズベースということもあって、あっという間に市民権を獲得しました。今ではマヨネーズやケチャップと並んで売られるほど、定番で人気の味になっています。

プルポ・アル・オリーボ/材料(4人分)

ペルーのプルポ・アル・オリーボで夏の食卓を彩ろう
(画像=『たびこふれ』より 引用)
  • 生タコ・・・・・・小1杯(1kg前後)
  • じゃがいも・・・・・・中1つ
  • ニンニク・・・・・・1片
  • ローレル・・・・・・1枚

<ブラックオリーブのサルサ>

  • オリーブオイル・・・・・・180~200cc
  • 卵・・・・・・1個
  • ブラックオリーブ(種無し)・・・・・・15 ~20粒
  • レモン汁・・・・・・大さじ2
  • 塩・こしょう・・・・・・適量
  • ※レタス、コリアンダー(仕上げ用)・・・・・・適量