日本のマッターホルンと形容される北アルプスの象徴が槍ヶ岳です。アルピニストには一度は登頂したいと言われる憧れの山なのです。そんな槍ヶ岳ですが、計画、装備をしっかり整えて臨めば決して難しい登山ではありません。初心者の方向けのための登山ルートや心得をご紹介します。
目次
槍ヶ岳の魅力
槍ヶ岳開山とは
槍ヶ岳登山・初心者の心得
槍ヶ岳登山の装備と服装
槍ヶ岳の初心者向け登山ルート
槍ヶ岳登山・他のルート案内
まとめ
槍ヶ岳の魅力
![初心者向け槍ヶ岳の登山ルートガイド!登山口へのアクセスやコースタイムなど解説!](https://cdn.moneytimes.jp/500/333/zMVRtcVdNDNcjZxjoYbDYTATCsIqUoQV/2678eab4-7da4-4401-9928-6537f7d7b2ad.jpg)
槍の穂先と呼ばれる特徴的な山容を見せる槍ヶ岳は、長野県と岐阜県を境にする位置にそびえる標高3,180mの山で、深田久弥氏の著書「日本百名山」にも数えられています。北アルプス連山では穂高岳と並び象徴的な山であることから登山愛好者にとっては、一度は登ってみたいという憧れの山とされています。登山のピークは夏のシーズンで、花の百名山にも選ばれていることから、高山植物の花々も鑑賞でき、槍の穂に登頂する人々が列を成して順番待ちをするほどの賑わいとなります。
槍ヶ岳の概要
中部山岳国立公園の槍ヶ岳は北アルプス山群に属し、富士山、北岳、奥穂高岳、間ノ岳(あいのだけ)に次いで日本で標高では5番目です。空に向かって刺さる様な槍の穂から四方に稜線と沢筋を伸ばしていて、東鎌、西鎌、北鎌、槍穂高の四つの尾根と、沢筋は東南の槍沢、南西側に飛騨沢(槍平)、北東に天上沢、北西には千丈沢が刻まれています。梓川源流域の標高2,500m近辺はカール(圏谷:氷河の浸食作用によって形成された谷)地形を形成していて、天狗原と呼ばれる場所には、天狗池があって氷河公園と呼ばれています。
槍ヶ岳開山とは
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槍ヶ岳に初めて登頂したのは、僧侶の「播隆(ばんりゅう)上人」で文政11年(1828)のことでした。飛騨山脈の霊峰であった笠ヶ岳に登った折に、連なる山々よりも一際高く天を刺す様に聳(そび)える槍ヶ岳を眺めて、その姿の神々しさに胸を打たれ登頂を決意したのです。その物語は、新田次郎氏の小説「槍ヶ岳開山」に詳しく紹介されています。その後、1878年にはウィリアム・ゴーランドが、1892年には、日本に近代的登山と上高地を紹介したウォルター・ウェストンが登頂しています。
槍ヶ岳開山
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