日本のサラリーマンの制度は良い部分もあるのですが、組織の枠組みが堅牢で外の世界との接点が極めて少ない社会です。一度入ったその会社の社内には精通するけれど他社のこと、ライバルのこと、世の中全般のことなど耳には入ってくるけれど自分の生きる世界とは違う世界、という意識を持っていると思います。雇用の硬直化と社畜化です。これが人の才能に蓋をしてしまったのです。
問題は今後、必要とされる職業です。中流階級を増やせ、というのが経済成長のキーだそうですが、ITやロボット化はこの中流階級の仕事を奪うのを得意としているように思えます。とすると残るのは労力を要するもの、看護、介護、運輸や建築業など労働力主体の業務やITやロボットを使う人といった具合になりかねません。
第二第三の人生で全く違うことを始めた方も存じ上げていますが、成功者は少ないです。英語でserial entrepreneur (連続起業家)ともいうのですが、経営者ならできるケースはあると思いますが、スタッフとしては容易い道のりではないというが私の見る限りの思いです。
個人的には自分がもつその技能、技量を深掘りするか、応用して違う切り口を覗いてみるのはアリだと思います。例えば料理が好きならペット向け料理を作るとか、経理財務が好きならFP(フィナンシャルプランナー)を目指すといったちょっとした応用が無理のないリスキリングだと思います。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2023年3月28日の記事より転載させていただきました。