目次
住宅ローンの固定金利のデメリット
住宅ローンの固定金利に向いてるのはどんな人?
住宅ローンの固定金利のデメリット
住宅ローン固定金利のメリットについてお話ししてきましたが、デメリットもきちんと確認しておきましょう。住宅ローンの借入額はとても大きな金額になります。良い点・悪い点をしっかり把握して住宅ローンを組むのがおすすめです。
デメリット①変動金利より利率が少し高い
固定金利は市場金利が上昇しても契約時の金利と変わらずにずっと同じ金利で借り入れすることができるため、あらかじめ変動金利よりも金利が上乗せされ、設定されています。金融機関により変動金利と固定金利の金利の差には違いはありますが、1%も差がでるよう設定している金融機関もあるようです。
たかが1%のように感じますが、借り入れ金額によっては返済総額が1000万円ほど増えてしまうということもあるようです。安定性重視の方は、固定金利を選択したいと考えるでしょう。しかし、安定性以外にも、返済総額もしっかり確認しておく必要があります。
そのため、固定金利・変動金利、それぞれの返済総額も確認し、どちらの金利を選ぶか慎重に決めなければなりません。
デメリット②市場の金利が下がっても固定金利は下がらない
住宅ローンの金利の差は、長期で見ると金額に大きく差が出ます。契約時の金利で返済が終わるまでずっと支払うので、金利が低い時に住宅ローンを組めれば良いのですが、金利が高い時に組んでしまうと、返済期間中に市場金利が下がった場合でも高い金利で返済をし続けなければいけないことがデメリットです。
デメリット③選択型では固定金利の再選択時に手数料が発生する
固定金利選択型では、固定金利の一定期間経過後に再度金利をどうするか選択することができるのですが、手続きをしない場合は自動的に変動金利に変わります。再度固定金利での返済を希望する場合は手続きをする必要があり、金融機関によっては手数料を取られるところもあります。
そのため、固定金利選択型を検討する際は、固定金利の特約期間を終えた後の手続き方法や手数料についても確認しておくことがおすすめです。
住宅ローンの固定金利に向いてるのはどんな人?
ここまで、一般的な住宅ローンの知識、メリット、デメリットを紹介してきましたが、実際のところどのような方が固定金利に向いているのでしょうか。これから紹介することに当てはまる方は、固定金利で住宅ローンを組むことを前向きに検討してみてください。
固定金利に向いてる人①支出を常に一定に抑えたい人
毎月の支出額を固定したいという方におすすめです。住宅ローンの返済が終わるまで、ずっと同額での返済となるため、お子様の進学・マイカー購入などライフプランニングが決まっているという方には、計画が立てやすいのでおすすめです。
ライフプランにおける支出に変化をさせたくない方、計画的に返済したい方は固定金利を選んでみると良いでしょう。
固定金利に向いてる人②金利についての不安を抱えたくない人
現在の市場は低金利となっており、金利の低さに魅力を感じ変動金利を選択したという方も大勢いらっしゃいます。しかし、その中でもやはり金利上昇に対して不安を感じている方は少なからずいらっしゃるはずです。
この低金利がずっと続けば、変動金利での返済が最も返済総額が少なくすみますが、万一金利が上昇してしまった場合には、思った以上の返済金額に膨れ上がり最悪の場合には、返済できなくなってしまうという事態になってしまうこともあるでしょう。
固定金利であれば、こういった金利上昇に対する不安はなく返済をすることができます。変動金利では見通しが立ちにくいため、心配症の方は固定金利を選択すると不安を抱えずに過ごすことができます。
固定金利と変動金利の併用もあり?
現在低金利なため、変動金利の魅力ももちろんあります。固定金利の金利上昇に対する不安を払拭でき、かつ変動金利の低金利での返済も可能なミックス金利というものもあります。
例えば、5000万円を住宅ローンで借り入れたとします。そうした場合、3000万円を固定金利、2000万円を変動金利と金利と金利をミックスして借り入れすることも可能です。
その時の市場金利にあわせ、どちらかの金利のみ一部繰上げ返済のすることができる場合もあります。その時の市場金利や自分の経済状況にあわせ、柔軟に返済できるという点も魅力でしょう。