目次
年収450万円で住宅ローンの借入可能額を増やすには?
借入金額が少ない場合の対処法
年収450万円で住宅ローンの借入可能額を増やすには?
ここでは、年収450万円で借入可能額を増やしたい方のために、ペアローンや収入合算の方法について解説します。
収入合算
共働きの場合は、収入合算という方法で借入可能額を増やすことができます。収入合算は、配偶者がパートタイムで働いている場合でも可能です。
収入合算できる金額は銀行によって異なり、例えば、配偶者の年収の50%まで合算することが可能配偶者の年収の50%が合算できるのは、配偶者がパートで年収100万円稼いでいる場合です。
収入が多ければ多いほど、信用度が高くなります。この制度の取り扱いは銀行によって異なるので、各金融機関によく確認するようにしましょう。
ペアローン
フラット35の場合は、収入合算の全額が集計可能なので問題ありません。しかし、他の住宅ローン商品の場合、合算した収入の全額を合算できないケースが多くあります。
例えば、夫の年収が400万円、妻の年収が300万円で、妻の年収の半分しか合算できない場合、年収の合計は550万円(=400万円+300万円/2)しかありません。
このような場合、多くの金融機関が取り扱っている「ペアローン」を利用することで問題を解決することができます。
ペアローンとは、年収400万円の夫と年収300万円の妻がそれぞれ別々の住宅ローンを組むようなものです。いわば、二人の収入を合算して全額を負担すると言い換えられるでしょう。
ペアローンの場合、それぞれが住宅ローンを組むので、住宅ローン控除が受けられたり、団体信用生命保険にそれぞれ加入できたりします。一方、注意点として、2つのローンを組むので事務手数料は2つとも同じになります。
借入期間を延長
返済負担率を上げる代わりに、借入期間を延長して負担率を下げることで、借入可能額を増やすことも可能です。
また、借入期間を延ばすと、年間の返済額も延びるので、返済負担率も下がります。返済負担率が下がると支払いがしやすくなるため、借入限度額の条件が甘くなる可能性が高いです。
ただし、期間を延長することで総支払額が増えたり、無期限で支払いが必要になったりする可能性があることは覚悟しておく必要があります。
借入金額が少ない場合の対処法
住宅ローンで借りられる上限額を増やすことは可能ですが、いくつかの条件を満たす必要があり、場合によっては上限額が思うように増えないことがあります。ここでは、借入可能額が少ない場合の対処法について紹介します。
頭金を増やす
住宅を購入する際、最初に多額の頭金を支払うことになります。頭金の割合を増やすことで、住宅ローンの支払額を減らすことができ、結果的に借入可能額が少なくても対応できる場合があります。
また、頭金を増やすとローンの元本が減るので、利息による追加支払いを減らし、長い目で見て経済的負担を縮小することができます。
ただし、頭金を増やすためには、住宅購入を検討するずっと前から貯蓄を始めることが大切であり、できるだけ節約できるように日常生活を見直す必要があります。
他のローンを完済する
住宅ローン以外にもローンがある場合は、他のローンを返済することで、住宅ローンの借入額を増やすことができます。
金融機関は住宅ローンの審査で返済負担率を試算する際、自動車ローンやカードローン、その他のローンも合算しています。そのため、他のローンがある場合は、借りられる金額が少なくなってしまいます。
また、ローンだけでなく、クレジットカードのキャッシングも借り入れ可能額に影響します。そのため使っていないクレジットカードは解約しておくと良いでしょう。
ローンの完済やクレジットカードの解約などの情報が個人信用情報に登録されるまでには1~2ヶ月かかるため、住宅ローン審査に申し込む3~4ヶ月前には他のローンを完済するようにしましょう。
ファイナンシャルプランナーに相談する
住宅ローンの支払い負担を軽減するためには、貯蓄を積み重ね、ファイナンシャルプランナーにローンそのものを見直すことが大切です。
お金の管理方法を見直すには、ファイナンシャルプランナーに相談してアドバイスをもらうとよいでしょう。
ファイナンシャルプランナーはお金の管理や投資のプロなので、相談することで、日々の収支を確認し、住宅ローンの適正借入額を算出してくれるので、無理のない計画でローンを組みやすくなります。