目次
借入額別・年収450万の住宅ローンの月々の返済額目安
年収450万で頭金なしの住宅ローンの借入限度額は?
借入額別・年収450万の住宅ローンの月々の返済額目安
住宅ローンを利用する場合、重要なのは借りられる金額だけではありません。無理のない範囲で返済を行うためには、月々の返済額の目安を知ることが大切です。
概算返済額が妥当かどうかを判断するために、返済負担率を算出することができます。返済負担率とは、年収に対する年間総返済額の割合のことです。
【返済負担率】=【年間返済額合計】÷【年収】÷【100】
返済期間、金利タイプ、返済方法は、返済額に影響する要素です。毎月の返済額は、返済期間の長さ、金利タイプ、返済方法を決めることで決まります。
年収450万で借入額2000万円
年収450万円の場合、融資額2,000万円の住宅ローンを組むことができます。
返済期間 年間の返済額 月々の返済額 返済負担率 20年 1,158,000円 96,500円 25.7% 25年 958,800円 79,900円 21.3% 30年 828,000円 69,000円 18.4% 35年 734,400円 61,200円 16.3% 返済期間を20年とした場合、月々の返済額は96,500円、返済負担率は25.7%となります。これはフラット35の基準である35%を下回っており、月々の返済額も妥当なものとなっています。
年収450万で借入額2500万円
下表は、2,500万円のローンを組んだ場合の返済額です。固定金利を1.5%と仮定し、元利均等で住宅ローンを借りた場合です。
返済期間 年間の返済額 月々の返済額 返済負担率 20年 1,447,200円 120,600円 32.1% 25年 1,198,800円 99,900円 26.6% 30年 1,034,400円 86,200円 22.9% 35年 918,000円 76,500円 20.4% 借入金額2,500万円で返済期間を20年とした場合、月々の返済額は120,600円、返済負担率は32.1%となります。
「フラット35」の基準である35%を下回るものの、上限である35%に近く、突発的な出費などで家計が圧迫されやすいため、25年以上の返済期間が妥当と判断できます。
年収450万で借入額3000万円
3,000万円借りた場合の返済額は以下の通りです。固定金利を1.5%と仮定し、元利均等返済を基本とした住宅ローンです。
返済期間 年間の返済額 月々の返済額 返済負担率 20年 1,736,400円 144,700円 38.5% 25年 1,438,800円 119,900円 31.9% 30年 1,242,000円 103,500円 27.6% 35年 1,101,600円 91,800円 24.4% 3,000万円の住宅ローンを組むと、返済期間25年で返済負担率は31.9%となり、「フラット35」の基準である35%を下回ります。
上限の35%に近いため、突発的な出費に対応できるよう、上表では30年以上の返済期間を推奨しています。
年収450万で借入額3500万円
下表は、3,500万円のローンを組んだ場合の返済額です。固定金利を1.5%と仮定し、元利均等返済の住宅ローンとします。
返済期間 年間の返済額 月々の返済額 返済負担率 20年 2,025,600円 168,800円 45.0% 25年 1,678,800円 139,900円 37.3% 30年 1,448,400円 120,700円 32.1% 35年 1,285,200円 107,100円 28.5% 3,500万円の借入金額の場合、返済期間30年で返済負担率は32.1%となり、「フラット35」の基準である35%を下回ります。
上限の35%に近いため、突発的な出費に対応できるよう、上表では35年以上の返済期間が推奨されています。
年収450万で借入額4000万円
下表は、4,000万円借りた場合の返済額です。固定金利を1.5%と仮定し、元利均等返済の住宅ローンとします。
返済期間 年間の返済額 月々の返済額 返済負担率 20年 2,316,000円 193,000円 51.4% 25年 1,918,800円 159,900円 42.6% 30年 1,656,000円 138,000円 36.8% 35年 1,468,800円 122,400円 32.6% 4,000万円の住宅ローンを借りた場合、返済期間を35年とすると返済負担率は32.6%となり、「フラット35」の基準である35%を下回る計算になります。
上限の35%に近いので、突発的な出費に対応できるよう、返済期間を35年よりも長く設定したり、頭金を入れて借入額を減らしたりするのがおすすめです。
ただし、金融機関では完済年齢に上限を設けており、自由に返済期間を長く設定できるわけではありません。返済時の上限年齢から現在の年齢を引いたものが、返済期間の上限となります。
年収450万で頭金なしの住宅ローンの借入限度額は?
ここでは、頭金なしでローンを組んだ場合の借入限度額を考えてみましょう。頭金なしでローンを組むということは、貯金を自己資金として使わず、購入予算のすべてを住宅ローンで賄うということです。
上限額を検討する際には、シミュレーションサイト「フラット35」を利用して借入可能額を検討します。
フラット35は審査において年収を重視するため審査結果に個人差が出にくく、借入限度額がわかりやすくなります。
借入限度額
以下の条件で借入限度額を計算してみました。
年収 450万円 金利 2.43%(2021年10月時点) 返済期間 35年 返済方法 元利均等 年収450万円の場合、借入限度額は3,710万円になります。頭金なしだと、年収の約8.24倍を借りられることになります。
住宅購入費用を捻出できるかどうかは別問題ですが、3,710万円も借りられれば、マイホームを購入できる可能性は高いでしょう。
とはいえ、月々の負担を考えると、3,710万円借りた場合の月々の返済額は約13万2,000円となります。
年収450万円の方の手取りは約30万円で、ボーナス払いの人の場合、毎月の手取りはさらに少なくなります。
毎月の手取りが30万円の人が月々13万2,000円支払うと、手取りの44%を住宅ローンが占めることになるわけです。
残りの半分は、光熱費、生活費、育児費などを支払い、貯蓄をしなければならないと考えると、年収450万円の人が3,710万円も借りるのは合理的ではありません。
頭金なしで住宅ローンを組むコツは?
住宅ローンを利用する際、頭金を用意することで借入額が減り、住宅ローンの審査に通りやすくなります。また、頭金を準備しない場合と比較すると、月々の返済額が少なくなり、返済負担率も低くなります。
頭金を準備すると借入額が減るというメリットがありますが、頭金を準備する資金的余裕がない場合もあるでしょう。
そんなときに役立つ住宅ローンを組むコツとして、夫婦や親子の共同名義にすることができます。夫婦や親子の共有名義で住宅ローンを申し込めば、単独所有の場合よりも返済負担率が低くなるため、審査に通る可能性が高くなります。
つまり、不動産を別々に所有するのではなく、共同所有者全員が同じ不動産を所有することになります。
また、団体信用生命保険に加入していれば、連帯保証人が死亡した場合、生命保険で残債を返済することができます。
ただし、連帯保証人が退職した場合は、退職者分が連帯保証人に引き継がれるため、返済の負担は大きくなります。
また、住宅ローン控除の金額が減額されたり、贈与として贈与税が課されたりすることもあるので注意が必要です。
複数の金融機関に相談することも忘れないようにしましょう。金融機関によって、住宅ローンの審査基準はさまざまです。
ある金融機関の審査に落ちたとしても、別の金融機関に相談すれば審査に通ることもあります。1つの金融機関の審査に落ちたからと言って住宅ローンをあきらめず、複数の金融機関に相談しましょう。
複数の金融機関に相談することで、さまざまな角度から情報を得ることができ、住宅ローンへの理解を深めることができます。
住宅ローンが初めての方でも、月々の返済額をいくらに設定すればいいのか、判断できるようになります。