生活保護の金額:支給額及び計算方法

生活保護の金額(生活扶助基準額)は、住んでいる地域・世帯構成・母子世帯か否か・生活を共にする障がい者の有無などから算出されます。計算方法は複雑なため、概算額については自動計算できるサイトを利用すると便利です。

なお、以下のホームページから生活保護費の目安を計算することができるので参考にしてください。

参考元:生活保護金額自動計算

世帯構成別の支給額目安もご紹介します。

母子家庭で子ども一人の場合
たとえば東京都町田市在住で、母親が32歳、6歳の子ども一人がいる母子家庭の場合の支給金額目安は21万4,100円です。内訳は生活扶助基準額が12万1,100円、母子加算が1万8,800円、児童養育加算が1万190円、住宅扶助基準額が6万4,000円となります。

なお、母子家庭で障がい者がいる場合は「障がい者加算」と「母子加算」は同時に適用できないため、どちらかを選ぶ必要があります。

夫婦で子ども一人の場合
東京都町田市在住で、父親が53歳、母親が43歳、高校生の子どもが1人いる場合の支給額目安は23万5,350円です。内訳は生活扶助基準額が15万5,360円、児童養育加算が1万190円、住宅扶助基準額が6万9,800円となります。

どの世帯構成でも当てはまることですが、持家がある場合は住宅扶助は支給されません。算出された住宅扶助基準額より実際の家賃が下回っている場合は、実際の家賃額が支給額となります。

単身者の場合
東京都町田市在住で40歳男性の一人暮らしの場合の支給額目安は13万120円です。内訳は生活扶助基準額が7万6,420円、住宅扶助金額が5万3,700円です。

高齢者夫婦の場合
東京都町田市在住で74歳男性と78歳女性の高齢者夫婦の場合の支給額目安は、18万150円です。内訳は生活扶助基準額が11万6,150円、6万4,000円です。年金を受給している場合は、生活保護費から年金を差し引いた額が支給されます。

生活保護の申請と給付までの流れ

生活保護の申請から給付までは、以下の流れで手続きします。

1、地域の福祉事務所で相談・生活保護を受けたいことを伝え、申請書を出す
2、ケースワーカーによる家庭訪問を受ける
3、金融機関への調査と親族への扶養調査が実施される
4、調査をもとに受給の可否決定・審査結果の通知
5、審査に通過した場合、受給開始

申請から受給までの期間は原則14日以内。ただし、調査に時間がかかる場合は最長30日まで期限が延長されます。

なお申請には申請書のほか、資産申告書や収入・無収入申告書が必要ですが、書類が揃っていなくても申請は可能です。