目次
見どころ2:神々が演出する川辺の劇場
見どころ3:聖なる水を生み出す水中のリンガとヨニ
見どころ2:神々が演出する川辺の劇場
山道を登っていき、小川のせせらぎの音が聞こえてきたら、頂上が近いというサインです。
頂上付近に到着すると、岩という岩に彫刻が散りばめられているので、川辺や川底をくまなく探してみましょう。

(画像=『たびこふれ』より引用)
天然の岩が作り出すなだらかな階段の断面に着目してみると、ヒンドゥー教の神々が姿を現します。
段差を利用した遠近感のある世界は、寄っても引いても素晴らしいフォトスポットです。
度々描かれているのは、横たわるヴィシュヌ神とヴィシュヌ神の臍から伸びる蓮の葉の上で瞑想するブラフマー神。
ヒンドゥー教ヴィシュヌ派における天地創世神話のワンシーンに基づくモチーフです。

(画像=『たびこふれ』より引用)
神々の周囲を彩るのは、多様な形をした無数のリンガ。
岩の壁面、表面をぎっしりと埋め尽くすリンガが川辺の舞台に立体感をもたらしているようにも見えます。
そのほか、創造神ブラフマーが刻まれた小さな岩や、聖牛ナンディンに乗って行進するシヴァ神一行を描いた岩などもありますよ。

(画像=『たびこふれ』より引用)
見どころ3:聖なる水を生み出す水中のリンガとヨニ

(画像=『たびこふれ』より引用)
川沿いを北から南に歩いて行くと、プノンクーレンの「1000本リンガ」同様、川底にぎっしりとリンガが彫られたゾーンに突き当たります。
リンガだけでなく、女性器のシンボルであるヨニとリンガがセットになったものも。
どこか暗号めいた配置で描かれている様子は、1000年の年月を経てもなお、はっきりと見てとれます。

(画像=『たびこふれ』より引用)
シェムリアップ川は、農業大国アンコール王朝に恵みをもたらす水源でもありました。
川辺を彩る神々の彫刻と川底に彫られたリンガとヨニが、田畑を潤す水を清めていたことが分かります。
クバールスピアン
- 開園時間:7:00〜17:30
※入山は15:00まで - 休園日:なし
- 入場料:アンコール遺跡群共通のアンコールパス(1日券:37USD(=約4,000円)、3日券:62USD(=約6,700円)、7日券:72USD(=約7,800円))で入場可能
※2020年3月時点
チケット購入場所
- シェムリアップ市内のアンコールチケットセンターで購入可能