ハビエル・アギーレ監督(2014-2015)

  • 初試合日:2014年9月5日
  • 対戦相手:ウルグアイ
  • 結果:日本0-2ウルグアイ

過去に指揮したクラブでの八百長疑惑により、約半年間という短命に終わったハビエル・アギーレ監督体制。その初陣は南米の強豪ウルグアイを相手に、0-2の完敗という結果に終わっている。

この試合には、FW皆川佑介やDF坂井達弥といった新顔も登場。また前任のザッケローニ体制の主軸であったMF本田圭佑やFW岡崎慎司らも名を連ねた。対するウルグアイも、FWエディンソン・カバーニをはじめ直前に行われたブラジルW杯(2014)の出場メンバーが揃ったことで、テストにはうってつけの相手に。しかし、残念ながらDF陣のミスもあり2失点。初陣を勝利で飾ることはできなかった。

とはいえ、新戦力を初陣から積極的に起用する姿勢が多く見られた同試合。期待が大きかったブラジルW杯での惨敗があっただけに、立て直そうとする意図が感じられたと言えよう。

バヒド・ハリルホジッチ監督 写真:Getty Images

バヒド・ハリルホジッチ監督(2015-2018)

  • 初試合日:2015年3月27日
  • 対戦相手:チュニジア
  • 結果:日本2-0チュニジア

バヒド・ハリルホジッチ監督と言えば、ロシアW杯(2018)直前での解任騒動で覚えている日本のサッカーファンも多いだろう。その一方で、初陣を覚えている方はどれほどいるだろうか。前任のアギーレ監督解任に伴い始まったハリルホジッチ体制は、初陣でアフリカの強豪チュニジアと対戦している。

長く代表の主軸を務めたFW岡崎慎司とMF本田圭佑の得点により2-0で快勝。この試合では、FW川又堅碁やDF藤春廣輝がスタメン起用で代表初出場を果たし、途中交代ではFW宇佐美貴史も同じくA代表初出場となった。試合を決めたのは長く中枢を担う選手たちだったが、この試合以降も新戦力や若手を抜擢したケースは多く、チーム内に多くの競争を生んだと言えよう。

電撃解任という残念な結果に終わったが、初陣から新たな戦力を模索し以降も同様の姿勢で臨み続け、新しい風をチームに入れ続けたことは同監督の功績と言えるのではないだろうか。


西野朗監督 写真:Getty Images

西野朗監督(2018)

  • 初試合日:2018年5月30日
  • 対戦相手:ガーナ
  • 結果:日本0-2ガーナ

前任のハリルホジッチ監督の電撃解任に伴い、ロシアW杯の約2ヶ月前というタイミングでの就任となった西野朗監督。初陣となったガーナ戦は3バックを試すなどの変化を見せるも敗北している。4年の間に2度目の監督交代となったことに加え、W杯本大会に向け不安を募らせる結果に。

ハリルホジッチ体制下では、FW浅野拓磨、FW久保裕也、MF井手口陽介ら若手が積極起用され、苦しんだW杯アジア最終予選でも突破の原動力となっていた。しかしこの初陣では、久保を所属クラブの事情から招集できず、3名はW杯本大会メンバーからも落選。結果的にはW杯ベスト16入りを果たしたものの、若手に大舞台の経験を積ませることはできずに終わっている。

時間のない中で、ベテラン選手中心にチームをまとめた西野監督の手腕は流石と言うべきだろう。その一方で、あり得た大舞台での経験のチャンスを逃した若い選手たちを思うと残念でならない。


森保一監督 写真:Getty Images