シリアル&ラディッシュから始まり、ウニ入り揚げじゃが、チシャ&ハコベディップ、トピナンブールソルベ、川スズキのブイヨン、発酵ベトラーヴ入りさっくりブリオッシュ&ケチャップと続く一連のアミューズのおいしさに圧倒される。ADPA時代よりも、さらにナチュラルに、かつ肩の力が抜けてより自然の魅力がストレートに溢れ出る感じの味、香り、食感にうっとり。うわぁロマン、すごいなぁ。

ここからようやく、メニュースタート。今食べた極上アミューズたちを超えられるのかしら?

なんて不安は杞憂。

ロマンといえば!の食材、ヒヨコマメに柔らかエスカルゴとカボチャと黒トリュフの、あまりにも好みの味に、スプーンを口に運ぶたびに頭ふりふり。

続く、帆立貝&カリフラワー&帆立貝の紐に胡椒を効かせたソースも感動的。いやもう、この2品とアミューズで、ロマンは再び3つ星でしょう。

こんがり焼いた縮緬キャベツに、キュロワゼル鶏の肝のブーダンとマグロ燻製(ほんとは生牡蠣だけど苦手なので変更)を合わせた一品も、キャベツ最高。肝は、私はなくてもいいかな。

焼き加減完璧なオマールには、スコルソネールという牛蒡系野菜。この根菜が恐ろしくおいしくて、またしても頭をふる。オマールのソース、デュカス系は強い風味のオマルディーヌが定番だけど、とてもまろやかで優しい味わい。コンディモンとして添えた一マスタードがすごくよいアクセントになってる。

ロマン、すっごい!今まで ADPAやイベントで食べてきたロマン料理と比べて、味のまとめ方が全体的に少しフェミニンというか柔らかくなった気がする。

ロマン曰く、”そお?別のADPA常連は、より風味が強くなったと思うって言ってたよ(笑)”。それもわかる、食材一つ一つの風味はますますクリアになったと私も思う。でも同時に、ソースやコンディモンの使い方というか合わせ方がマイルドになったように感じる。

ADPAみたいなプレゼンで3種のフロマージュ。どれもうまっ!そしてこれに合わせたキンと冷たいビールの相性がちょっと驚き。