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スペインのおすすめタパス番外編:バスクチーズケーキ
スペインのタパスはお酒と合わせるのがおすすめ!

スペインのおすすめタパス番外編:バスクチーズケーキ

スペインのバルには欠かせないおつまみ!絶品タパスを5個紹介します
(画像=<撮影:MASASHI>、『たびこふれ』より引用)

最後にご紹介するのは、甘いもの。またバスク自治州発のものであるためここだけピンチョスと表記します。筆者自身が2019年まで約2年間滞在し、スペインの中でも日本で強く注目されているといっても過言ではないバスク自治州はサン・セバスティアン。美食の街と呼ばれているエリアです。

有名バルの名物ピンチョスが紹介されている中でも、日本で爆発的ヒットをしたピンチョス(?)、それがチーズケーキ(Tarta de queso)です。チーズケーキをタパス、ピンチョスとして紹介するかどうか迷いましたが、お酒との相性が良いと言われているのでこの記事では紹介することに決めました。

バスク自治州のチーズケーキとは?

ケーキの中でもチーズケーキは日本で広く親しまれていますが、バスク自治州発のチーズケーキは、この数年で特に注目を集めるようになりました。 このチーズケーキは日本のスペインバルだけでなくコンビニでも販売され、今では専門店ができるほどの人気。日本では「バスクチーズケーキ」の名前で販売されていますが、現地では普通にチーズケーキとして売られています。ベイクドチーズケーキの一種ではありますが、キャラメルを焦がした焼き目がついており、外は香ばしく、中は柔らかい食感が特徴です。

サン・セバスティアンの旧市街にあるバルLa Viña(ラ ビーニャ)がバスクチーズケーキの発祥といわれ、日本からも訪れる人が多い定番中の定番。ですが、筆者のおすすめはBar Sport(バル スポーツ)です。La Viñaと同じく旧市街に位置するこちらのバルは、フォアグラやウニのピンチョスが有名なのですが、チーズケーキも美味しいんです。そしてそれに合わせるマリアージュ(=お酒と料理の組み合わせ)があります。

バスクチーズケーキはお酒に合う?

La Viñaのチーズケーキは、赤ワインや甘口のシェリーと相性が良いと言われています。しかし、Bar Sportのチーズケーキに合わせるのは辛口のシェリーマンサニージャ、バルバディージョ社のソレアールです! チーズケーキはバルをハシゴした後に、シメのデザートとして楽しめますが、味わいはあっさりしています。そのため、甘口のシェリーや赤ワインですと、ワインの味わいの方が勝ってしまいます。また、通常の白ワインだとイマイチ合いません。

バルバディージョ社のソレアールは、他社のマンサニージャよりも長い熟成期間を経てリリースされます。そのため、すっきりとした味わいがある一方で心地よい余韻が残るので、チーズケーキの甘さがありながらもあっさりとした味わいと、素晴らしいマリアージュを生み出します。 筆者がこのマリアージュを、現地で知り合った日本人旅行者に紹介したところ大好評でした!ぜひスペインへお越しの際はチーズケーキ×ソレアールのマリアージュを試してみてくださいね。

バル スポーツの基本情報

  • 名前:Bar Sport(バル スポーツ)
  • 住所:Fermin Calbeton Kalea, 10, 20003 Donostia, Gipuzkoa, スペイン
  • 営業時間:[月-金]9:00~00:00 [土]10:00~00:00 [日]11:00~00:00
  • 休業日:不定休

※最新情報は公式Facebookページをご確認ください

ライターがおすすめするバスクチーズケーキの食べ方

先ほどの項目ではバスクチーズケーキとお酒のマリアージュについて説明してきましたが、お酒・ワインが苦手な方はもちろん紅茶やコーヒーと合わせて楽しんでくださいね。筆者はコーヒーと合わせる際に、ミルク入りのCafé con leche(カフェ コン レチェ=カフェオレ)と一緒に楽しむのがお気に入りです。

また、チーズケーキはほとんどのお店でテイクアウト可能。テイクアウトして、翌日の朝食がわりするのもいいでしょう。持ち帰ったら冷蔵庫に入れ、食べる少し前に常温に出しておきます。常温がおいしいので、レンジで温め直す必要はありません。 スペイン各地の様々な料理を、一人分のタパス(ピンチョス)という形で食べられるのは魅力的ですよね。スペインに旅行された際には、是非その土地のバルで色々な郷土料理を食べてみて下さい。

スペインのタパスはお酒と合わせるのがおすすめ!

最後になりますが、今回紹介したタパス(ピンチョス)と相性の良いお酒やマリアージュは、ほんの一例です。最後のチーズケーキを除き、今回紹介したものと多くの料理に合うお酒。それはズバリ、ビールです。

スペインには多くのビールメーカーが存在し、地元のビールを扱っているバルもあれば、他の地域のビールを扱うバル、また日本でも流行りつつあるクラフトビールを扱うバルもあります。

ビールもワインと同じくその土地に合わせて造られているため、気温の高く湿度の低いアンダルシア州や内陸部はCruzcampo(クルスカンポ)社のようなすっきりとしたビールを、バスク自治州やガリシア州のある北部はEstrella Galicia(エストレージャ ガリシア)社のような日本のビールに近い味わいのビールをよく見かけます。そのため、その土地のビールと郷土料理という組み合わせは相性が良いことが多いです。

料理はもちろんですが、それと同じようにビールやワインといったお酒もその土地をよく表しています。ですので、旅先では是非郷土料理とともに地元のお酒お一緒の楽しんでください! この記事を読んでくださった皆様の旅がより楽しく、よりおいしい思い出の多い旅になることを願っております。

文・写真・MASASHI/提供元・たびこふれ

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