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スペインのおすすめタパス2:エビのアヒージョ
スペインのおすすめタパス3:タコのガリシア風
スペインのおすすめタパス2:エビのアヒージョ

スペイン料理の中では、パエリアと同じかそれ以上に知名度のあるアヒージョ。日本でも、スペイン料理店やバルではもちろん、それ以外のレストランやお店でも見かけることが多くなりました。その中でも、今回はエビのアヒージョ(Gambas al ajillo)をおすすめとして紹介します。
エビのアヒージョはどんなタパス?
アヒージョは多くの方がご存じだと思いますが、改めて解説するとアヒージョカスエラという小さな土鍋のような耐熱容器に、エビやマッシュルームなど様々な具材がぐつぐつ煮立っている、ガーリックオイル煮の料理です。
しかし、実際にスペインのバルに行くとなかなかメニューで見かけることが少なく、値段も観光客向け料理だからなのか、かなり高めの設定をよく見かけます。また、たまにバルやレストランの昼食の定食の選択肢の中にPollo al ajillo(鶏肉のアヒージョ)という料理がありますが、こちらは同じアヒージョでも鶏肉のガーリックオイル焼きのような料理のですので、ご注意ください。
オススメのバルは、ガイドブックでもよく紹介されているマドリッドのLa Casa del Abuelo(ラ・カサ・デル・アブエロ)。中心地であるPuerta del Solからも近い立地に、お店の向かいに同じメニューが食べられる姉妹店もあります。 こちらのエビのアヒージョは、1~2人前のRaciónと3~4人前のDobleがあり、人数に合わせて対応できます。またアヒージョ以外のエビ料理や郷土料理も豊富に取り扱っています。
ラ・カサ・デル・アブエロの基本情報
- 名前:La Casa del Abuelo(ラ・カサ・デル・アブエロ)
- 住所:Calle de la Cruz, 11, 28012 Madrid
- 営業時間:12:00~0:00
- 休業日:無休
※最新情報は公式サイトを参照ください
ライターがおすすめするエビのアヒージョの食べ方
エビのアヒージョはワイン、ビール問わず、様々な飲み物に合わせられますので、お好きなお飲み物と一緒に、熱いうちにお召し上がりください。残ったオイルも有効活用!パンで拭って食べれば最後まで楽しめます。
スペインのおすすめタパス3:タコのガリシア風

続いて紹介するのは、もともとガリシア州でのみで食べられていた料理でしたが、今はスペイン料理の定番となっている「タコのガリシア風(Pulpo a la gallega)」です。
タコのガリシア風はどんなタパス?
タコのガリシア風は、元々ガリシア州でPolbo á feira(ポルボ ア フェイラ)とガリシア語で呼ばれるお祭りなどのイベントに出される料理でした。これがスペイン全土に広まり、現在の名前に変わりました。
くたくたに茹でたタコの脚をはさみで切って木の皿に並べ、塩、「ピメントン」と呼ばれるパプリカパウダー、オリーブオイルをかけた料理です。大半のお店ではつまようじが刺さって提供されます。これはフォークで食べるとタコの中の温度が下がってしまうのでそれを防ぐための工夫。出てきたつまようじで食べることをおすすめします。
また、日本でタコのガリシア風を注文するとジャガイモが下に敷かれていることが多いですが、本場ですとジャガイモはオプションであり、別に注文する必要があります。ジャガイモはCachelo(カチェロ、ガリシア語でジャガイモの意味)といえば伝わりますよ。
ライターがおすすめするタコのガリシア風の食べ方

美味しいタコのガリシア風を食べるときは、ガリシア料理専門のバルやPulpería(プルペリア)と書かれている、タコのガリシア風を売りにしているお店を探してみて下さい。その際には、カウンター内などの見えるところに大鍋でタコが茹でられているかなどチェックするのも、良いお店探しのポイントの一つです。
一部のバルではタパスサイズを用意していないことが多く、Media ración、Raciónで注文することになる可能性があります。複数人での注文では大丈夫ですが、一人で注文する場合は1食をその一皿で済ます気持ちで注文してください。 この料理は名前だけ聞くと、海鮮料理ですので白ワインと合わせたくなります。しかし、パプリカパウダーがかかっており、しっかり塩味も効いた味わいですので若い赤ワインと一緒に召し上がることをおすすめします。
できれば、ガリシアでよく栽培されているMencía(メンシア)という名前のブドウを使った赤ワインがフルーティーで飲みやすく、タコのガリシア風との相性も抜群です。 また、お店によっては「クンカ」と呼ばれる円錐形の盃でワインを提供されることがありますが、そうやってワインを飲んでいた歴史がありますので、その際には歴史を感じながら食事を楽しんでみるのもいいですね。
スペインのおすすめタパス4:ガスパチョ

夏にスペインを旅行していると、内陸部や南のアンダルシアに行くと40度近い気温になることも。日本のような湿度がある暑さではないものの、バテて食欲が減退しやすいでしょう。そんな時にオススメしたい料理が、ガスパチョ(Gazpacho)です。
ガスパチョはどんなタパス?
ガスパチョはトマト、ピーマン、キュウリ、にんにく、パン、オリーブオイル、ビネガー、水をミキサーにかけた冷製スープで、飲むサラダとも呼ばれています。パンが入っていなかったり、トマトを入れていなかったりすることもあります。同じような冷製スープでSalmorejo(サルモレホ)という料理がありますが、こちらはトマト、にんにく、パン、オリーブオイルとシンプルでな食材で作られており、ピーマンやキュウリが苦手な方にはこちらが合うかもしれません。
最近は各地域のバルでも見かけることが多くなりました。ジュースサーバーのような機械で提供するお店もあります。ガスパチョは基本的に1人前で提供されるため、「Un gazpacho,por favor. (ウン ガスパチョ ポル ファボール=ガスパチョ一つお願いします)」で頼むことができます。
ライターがおすすめするガスパチョの楽しみ方
夏にスペインの街を散策した後は、ガスパチョのあるバルで、ビールとともに食欲を増進させた後バルのハシゴを始めるのがおすすめです。また、色々なバルでガスパチョを飲み比べると店ごとの味の違いが楽しめますよ。 ただし先述の通り、ガスパチョにはパンが入っていることが多くお腹に溜まりやすいので、飲みすぎにはご注意を!また現地のスーパーマーケットではパックのガスパチョが販売されているため、ホテルで気軽に楽しむこともできます。