注文住宅を建てようとしている時には、住宅ローンを使用する場合がほとんどです。全体の支払いに影響してくるのは当然金利なのですが、変動金利型はリスクが高くなってしまうとも言われています。今回は住宅ローンの変動金利型について、特徴やリスクを解説します。

目次
住宅ローンの変動金利とは
住宅ローンの変動金利相場

住宅ローンの変動金利とは

住宅ローンの変動金利は今後リスクが大きい?仕組みを徹底解説!
(画像=『工具男子』より引用)

住宅ローンと一口に言っても様々な種類が存在しており、各金融機関などで商品として展開されています。利用する側としてはローンを組む際に気になるのはやはり金利なのですが、その中に変動金利型というものがあります。

住宅ローンの変動金利の仕組み

住宅ローンの変動金利は今後リスクが大きい?仕組みを徹底解説!
(画像=『工具男子』より引用)

変動金利というのは、名前の通り金利が融資を受け返済をしている最中に変動が起きるというものです。金利変動は半年に一度適用金利が見直されるものの、実際の返済額の利率に関しては5年に一度の見直しとなっています。

よって、変動自体が起こるのは変わりませんがすぐに変動が適用されるという訳ではありません。5年後の返済の金額は、その時点の元金残高、金利、残り返済期間を元にして再計算し算出が行われます。

見直しがされた後の返済額については適用される金利がたとえ大幅に上昇したとしても直前の返済額の最大1.25倍を上限とするというルールが定められています。よって、見直しがされ変動が適用されても大幅に返済額が増えるわけではありません。

住宅ローンの変動型金利の決まり方

住宅ローンの変動金利は今後リスクが大きい?仕組みを徹底解説!
(画像=『工具男子』より引用)

実際の変動金利に適用される利率の基準になっているのは、金融機関が1年以内の融資を行う際の最優遇貸出金利である短期プライムレートを元としています。銀行が企業に対して融資をする際に、基準となる金利が短期プライムレートになります。

通常は銀行が企業に向けての融資を行う際、短期プライムレートをベースにして融資先企業の信用力に合わせて金利を上乗せしています。これは銀行のみならず、今回のような個人対象の住宅ローンの変動型でも用いられています。

更に短期プライムレートの指標となっているのはメガバンクが公表しているものになります。不動産担保ローンの場合には、融資先の信用力に加えて担保となる不動産の価値を基準に上乗せがされる状態となります。

住宅ローンの変動金利相場

住宅ローンの変動金利は今後リスクが大きい?仕組みを徹底解説!
(画像=『工具男子』より引用)

続いては、実際の変動金利の相場がどの程度の利率になっているのかを見ていきましょう。ネット銀行、メガバンク、そして地銀それぞれの変動金利の平均は、2022年12月の数値で見ると以下の通りとなります。

  • ネット銀行:0.438%
  • メガバンク:0.442%
  • 地銀:0.666%

変動金利の中でも、ネット銀行とメガバンクに関しては利率が低めの傾向が見られており、逆に地銀に関しては割高になっているのが分かるでしょう。ネット銀行で住宅ローンを扱っているところは、auじぶん銀行・PayPay銀行などが代表的と言えます。