サラシ攻略に挑む

釣り始めに気を付けたことは、まきエサを撒く位置を慎重に見極めた。何故かというと、サラシの払い出しであちこちにまきエサが散らばってしまい、まきエサにメジナを集めにくい状況を作ってしまうから。それと数投仕掛けを投入して、仕掛けの流れ具合も観察した。

磯フカセ釣りで40cm超えメジナ手中【西伊豆】50cm級ヒットもラインブレイク龍海丸のお弁当(提供:TSURINEWSライター塩田哲雄)

あれこれ考えながらやっていたら、釣り始めてからもう1時間以上もサラシをどう攻略したら良いか格闘していた。その甲斐あってか、被り根右沖に投入した仕掛けにアタリが出た。水温が高いせいか尾長メジナの25cmが食ってきた。一応メジナの顔を見て一安心。しかしなかなか後が続かない。

38cm口太メジナ登場

しばしサラシをどう攻略するか格闘が続いた。すると、投入した仕掛けが馴染むと同時にウキが沈み出して、ウキが見えなくなった辺りで竿先まで来る良いアタリを捉えた。

ここまで40cmクラスのアイゴが連発でいささか参っていた。引きの具合からすると本命のようだ。サラシの中から浮いた魚は口太メジナ。まあまあ良い型のようだ。

磯フカセ釣りで40cm超えメジナ手中【西伊豆】50cm級ヒットもラインブレイク沖磯で上がったメジナ38cm(提供:TSURINEWSライター塩田哲雄)

早速取り込んで計ると38cmあった。サイズには満足できないがまずまずの太ったメジナだ。昼前辺りから上潮の水温は高く、底潮が冷たい潮況となり、他魚のみの釣果で磯上がりの時間となってしまい初日の釣りを終えた。

2日目は「タカハナ」へ

昨日なかなか落ちてこなかったウネリであったが、今日は少し落ち着いてきたようだ。この日も熱心な寒グレ釣りファンを乗せて龍海丸さんは港に近い磯から順番に釣り人を降ろしていく。

磯フカセ釣りで40cm超えメジナ手中【西伊豆】50cm級ヒットもラインブレイク沖磯「タカハナ」(提供:TSURINEWSライター塩田哲雄)

私の番になり若船長が呼んでくれた。「塩田さん降りるよ!」。渡礁したのは断崖絶壁の上に建っているホテルの眼下に点在する磯群の中のタカハナという名前の磯。全体的に磯は低く、磯の周りは至る所に沈み根があり、根と根の間の溝を狙う。いかにも寒グレを狙うには打ってつけの地形をした釣り場だ。

磯フカセ釣りで40cm超えメジナ手中【西伊豆】50cm級ヒットもラインブレイク沖磯「タカハナ」の釣り座(提供:TSURINEWSライター塩田哲雄)

まきエサ

用意したまきエサは、まだ水温は高いとはいうものの、メジナの活性を上げて少しでも食い気を高めやすい配合エサ3袋をブレンドした。オキアミ6kg、「アミパワーグレスペシャル」、「グレパワーV9スペシャル」、「爆寄せグレ」各1袋。

磯フカセ釣りで40cm超えメジナ手中【西伊豆】50cm級ヒットもラインブレイクフカセ釣りで使用したエサ(提供:TSURINEWSライター塩田哲雄)

磯の上ではこれらを一遍に混ぜて作れないため、40cmバッカンに入れて作れる量として、其々半分の量を前半用と後半用の2回に分けて作った。水分量は軟らかくし過ぎると、遠投できなくなるのでやや硬めに仕上げた。

仕掛け

仕掛けは、主に溝の中を狙うことになるため、ウキ浮力は軽めで、魚がエサをくわえたときに抵抗を極力感じ難いノーシンカーに近いものを組んだ。

磯フカセ釣りで40cm超えメジナ手中【西伊豆】50cm級ヒットもラインブレイクフカセ釣り仕掛け(根の際狙い)(作図:TSURINEWSライター塩田哲雄)