ITツールを駆使したPDCAサイクルを構築

ネット予約比率が高まったことによって消費者の足あとがデータで可視化しやすくなりました。例えば上記6つのような施策もKPIを設計してPDCAサイクルを回すことで、勘や経験だけに頼らずにWebマーケティング施策の精度を上げていくことができます。

グルメサイトやGoogleなどのネット予約導線だけでなく、POSやセルフオーダー、CRMツールなど周辺ITツールと「ebica」を連携させると、スタッフの業務効率が上がり、そこに蓄積されるデータの精度が高くなります。

精度の高い席稼働率データが蓄積されれば未来の需要予測ができるようになり、人件費や原材料費をコントロールしやすくなります。スタッフが人にしかできない仕事に集中できる環境を作ることで、来店したお客様の満足度が上がり、付加価値が上がれば売上が上がります。

今後も当社はITテクノロジーを駆使して飲食店の高収益化を実現し、日本が世界に誇る外食サービスの価値を更に高めていくことに貢献していきたいと考えていますが、これを実現するためには飲食店の理解と協力が不可欠です。

机上の空論ではなく、お店の方と一緒に知恵を絞って成功事例を作り、一軒でも多くの店に「ウチの店も挑戦してみたい」と思ってもらえるような価値ある情報を発信していきたいと考えています。

<著者プロフィール>

田中 宏彰
株式会社エビソル
代表取締役

大手人材サービスのメディア事業責任者を経て、2011年に株式会社エビソルを設立し代表に就任。同社の提供する業界初のサイトコントローラー一体型の飲食店向けクラウド型予約管理システム「ebica」は現在国内の約15,000店舗で稼動中。2021年10月に株式会社Japanticketを設立し、訪日旅行客向けサービス「Japan ticket」をローンチ。「HRテック」、「フードテック」に続き「観光テック」に挑戦中。