目次
注文住宅の値引き交渉のやり方
注文住宅の値引き交渉を成功させるコツ
注文住宅の値引き交渉のやり方

注文住宅の値引き交渉を行う場合は、まず複数のハウスメーカーや工務店から見積もりを出してもらうことが大切です。最初から1社に絞ってしまうと、住宅価格の相場がわからず結果的に損になる場合があります。そして、それぞれの企業には「他社と比較しながら決めたい」という旨を伝えましょう。
この時に「他社の見積もりを見せてもらいたい」と言われることがあるため、その際は坪単価や家の構造、質ができるだけ近い会社の見積もりを渡します。そうすると、その金額よりも安い額で提示してくれる可能性があります。

また、値引き交渉が成立した場合、さりげなく無料サービスに対応してもらえないか、提案してみると良いでしょう。無料サービスというのは、契約したお礼として企業側が無料でキッチンに棚を付けてくれたり、壁紙を少し高額なものに変更してくれたりなどといったサービスです。
これらのポイントを押さえながら値引き交渉にチャレンジしてみて下さい。特に、ハウスメーカーは他社と競いたい気持ちも強いため、遠慮せずに複数の会社をきっちり比較することが重要です。
注文住宅の値引き交渉を成功させるコツ

続いて、注文住宅の値引き交渉を成功させるコツについて解説していきましょう。ただ「値引きしてほしい」と訴え続けるのではなく、以下のようなポイントを押さえながら交渉を行うことで、成功する可能性もアップするでしょう。
コツ①オプションを使う

オプションとは、建てようとしている住宅に最初から付いている標準設備以外のものを指しますが、このオプションを追加する際に値引き交渉をしてみるというのも手です。ちなみに、オプションには主に床暖房や洗面所のツインボウルなどの設備の他に、壁材や床材の種類なども含まれます。
具体的には、必ず付けたいオプションに関しては最初から付けておき、付けようか迷っているオプションは保留にします。そして、値引きのタイミングで「○○のオプションを値引きしてほしい」と提案します。
万が一この段階で相手が難色を示したら「値引きができないのであれば、〇〇のオプションを付けてほしい」と交渉してみて下さい。そうすると、どちらかの提案に乗ってくれる可能性もあります。
コツ②値引き交渉は1度だけにする

注文住宅の値引きというのは額が大きいため、担当者の意思のみで決定できる問題ではありません。値引き交渉をされた場合、担当者が店長など上の立場の方で無い限り、一度社内に持ち帰って検討したり承認を受ける必要があるのです。
そのため、値引き交渉を何度もしていると、担当者も嫌気が差して対応が雑になったり「面倒な客」認定され、本気で取り合ってもらえなくなる可能性もあります。こういった理由から、注文住宅の値引き交渉は契約前の1回のみにしましょう。
コツ③営業担当者を味方につける

値引きをしてもらうためには、いかに営業担当者との信頼関係を築けるかという点も重要になります。当然ですが「値引きが当たり前」といった態度で、高圧的かつ強めな口調で「値引きしてくれないと契約しないよ」と言っても、担当者の方も不快な気持ちになるだけです。
一方で「他社と比べても〇〇さんの対応が一番良いし、この家のデザインがすごく気に入ってるんだけど、金額だけがちょっと…」と相談してみると、担当者の方も「なんとかしてあげたい」と最良のプランを練り直してくれたり、値引きをして希望額に近づけようとしてくれるかもしれません。
このように、担当者の方やその会社の良さを最大限称えつつ「金額だけ引っかかっていて、購入に踏み切れない」という意思を表すということが、値引きへの一歩となるでしょう。
コツ④無理な値引き交渉はしない

最初から頭ごなしに「値引きしろ」と無理矢理言い続けるのでは、企業側も納得できずなかなか値引きには応じてくれません。そこで、こちらもできるだけコストダウンできるよう、設備のグレードを下げたり、間取りの変更を申し出たりして「どうしても金額を下げたい」という意思を見せることが大切です。
その時に「キッチンのデザインを変えようかな」「家電や家具はキャンセルして後日自分たちで購入しに行こうかな」など、「できれば避けたいけれど、これをしないと金額が下がらない」という態度を示しながら提案してみると、担当者の方ももう少し検討してくれる可能性があります。
ただし、全く同情せずにあっさりと受け入れて変更されてしまう場合もあるため、担当者の方の人柄や態度を良く観察しながら、コストダウンの提案を考えてみて下さい。
コツ⑤相場より安くなっていることを確認

値引き交渉に成功して実際に値引きをしてもらった場合は、そこで満足せずに、念のため最終的な額が相場より安くなっているのか確認する必要があります。なぜかというと、そもそも最初に提示された金額が相場より大幅に高い額で提示されていた可能性があるためです。
これは、複数社で見積もりを出していない方に良くあるケースですが、結果的な値引きを予測して最初は平均より遥かに高い金額を提示します。そして、最後に価格を戻すことで、あたかも「大幅値引きに応じてくれた」と思わせるという企業側の策略です。
そのため、結果的な額が通常の相場、もしくは相場より少々高い額になってしまう可能性が考えられます。このようなリスクを負わないためにも、見積もりは必ず複数社から取って、慎重に比較しましょう。