カーニバルのお菓子
カーニバルのお菓子といえば揚げ菓子。マルディ・グラのGrasは油を意味するので揚げ菓子、翌日から食べられない卵を使い切るため、寒さの厳しい時期のお祭にエネルギー補給の揚げ菓子!確かにぴったりですね。小麦粉、卵、砂糖、バターで作る揚げ菓子は、フランス語では「ベニエ(beignet )」です。
では、フランスではどんな揚げ菓子が食べられているかご紹介しましょう。
ベニエといえば、フランス全土で年間を通じて目にするのは、丸型ドーナツのようなタイプ。中には果物のジャムやチョコレートクリームが入っています。
このタイプに粉砂糖たっぷりまぶしたものは、「ベニエ・ド・カルナヴァル(beignets de carnaval)」または「ブール・ド・ベルラン(boules de Berlin)」という名称で、アルザス地方の季節の銘菓です。
薄くのばした生地を切って揚げる、カーニバルの揚げ菓子は、フランスのあちこちで食されていますが、各地で微妙に異なります。お菓子の形や香り、名前も地方によって変わります。
最も有名なのは、リヨン周辺の「ビューニュ(bugnes)」でしょうか。他にも「メルヴェイユ(merveilles)」「オレイェット(oreillettes)」「トゥルティソー(tourtisseaux)」「ガンズ(ganses)」など、同一や似ていても別名称で愛されている揚げ菓子なのです。
揚げ菓子「ビューニュ」を作ろう
では、カーニバルのお菓子「ビューニュ」を作ってみましょう!
ビューニュの材料
- 小麦粉 500g
- 砂糖 80g
- 無塩バター 100g
- 卵 4個
- 牛乳 30g
- ベーキングパウダー 1袋(11g)
- 塩 少々
- バニラエッセンス または 香り付けの洋酒など
- 粉砂糖(仕上げにふりかける) 適量
- 揚げ用油 1リットルほど
作り方
- 小麦粉、砂糖、ベーキングパウダー、塩をよく混ぜる
- 卵を加えて混ぜる
- 溶かしバターを加えて混ぜる
- 室温の牛乳とバニラエッセンスを加えて混ぜる
- 生地を平らな所に取り出し、押しながら均一状態になるまでこねる
- 丸めた生地を器に戻し、布巾をかぶせて常温で2時間室おく
- 生地を2〜3個に分け、丸めてから粉をふり棒で5mmの厚さに広げる
- 広げた生地をカッターで5cmと4cm位の ひし形に切る
(端の部分は次の生地に混ぜて使う。形は不揃いでも、大小あってもOK) - ひし形の中央に線で穴をあける(膨らみすぎを防止するため)
ねじり形は、穴に片方の端を通して作る - 170度に熱した油で、均一に色がつくように何度かひっくり返して揚げる
- 少し冷えるのを待ってから、粉砂糖をたっぷりかけて召し上がれ
※写真のようなギザギザに切れるカッターを使うのが本式ですが、ナイフで切っても、型でくり抜いても大丈夫(膨らみ注意)。大きさや形が揃ってない方が、見た目も楽しくて私好みです!