学校改革の大きな目玉は英語の授業

——授業カリキュラムについてはどのような改革を実施されたのでしょうか?

西村校長:「超攻撃的なカリキュラム」というものを作りました。東葉高校には英数国が苦手で入学してくる生徒が大半です。ですから、まずは高校から習う科目で勝負をしていきます。例えば文系の日本史や政治経済といった1教科に特化して、入学時から一般的なカリキュラムの倍の時間を取り組んでもらいます。

そして高校2年生の後半の模試で、社会の偏差値が60〜70くらいの高い結果が出ると、生徒は非常にやる気が出ます。

そのようにモチベーションを上げてから、苦手教科の古典や英単語といった部分も固めていくことで、大学に合格していくという作戦です。

英国数の中でも、特に英語に関しては学校を上げて注力しています。

——東葉高等学校では、なぜ英語に力を入れているのでしょうか?

西村校長:英語は、文系も理系も大学受験に必須であり、逃げられない科目です。また、語学は積み重ねが必要で、習得に時間がかかります。こういった英語学習を担当の教員だけに任せていては負担が大きいと考え、私が先頭に立ってユニークな英語教育に取り組んでいます。

菅原先生:近年、大学入試における受験英語が複雑化しており、外部試験の利用など幅広い受験スタイルが広がっているという現状があります。英語4技能をはじめ、長文読解や文法などの学習のためにも、単語の習得をしっかり行うことが大切だと考えています。

——Monoxerを導入して、英語の成績は変わりましたか?

菅原先生:Monoxerを導入してから、目に見える成果が出ています。Vテストでは連続して満点をとる生徒数が増えました。2021年度を通じて、特進クラスでは年間平均スコアが96.7点、進学クラスは昨年度の75点弱から5点以上アップして80点を超えるようになりました。

また、模試や英語検定でも結果が伸びてきました。英検2級合格者が104名(3年49名、2年46名、1年9名)出ております。準1級も7名出ました(2023年2月時点)。今までからすると考えられない結果です。今後はもっと合格者が出るのではないかと楽しみしています。

5年で偏差値が13上昇して人気校に

——改革の成果はいかがだったのでしょうか?

西村校長:改革を始めた翌年から定員を超える出願があり、千葉県では人気度がトップクラスになりました。偏差値は5年で13上昇しました。

また、生徒に向けて授業評価アンケートも毎年実施しており、改革1年目は最高値4.0中3.5以上の先生が28%だったのですが、4年目で53%にまで増加しました。先生の間でも、授業はお互い自由に見学して高めていこうという風土ができ、頻繁に授業研修をやっています。