ラマダンのメリット

断食の効果について、様々な研究結果がありますが、今回は数ある断食の方法でもラマダンの規則に従った際に実際に感じたメリットを記載していきます。(もちろん個人差があります。)
食べ物のありがたみを感じる
これがラマダンの目的の1つでもあります。
普段何気なく食べているものですが、世界中の全ての人が同じように食べ物が得られているわけではありません。
食べ物を口にしないだけでこんなにも体や気持ちが変わることを理解し、食べた時の幸福感を学び、無駄にしてはならないことを体感することができます。
自分の体と向き合う
ラマダンをして日中の食事を断つことで、自分は普段こんなにも食べ物を食べていたのかと感じる時が来ます。間食はもちろん、食事の量も本当に適切なのかどうか、自分のこれからの食事について考える良い機会となります。
お腹の調子が改善する
実は数日お腹を壊していた際に1日断食をして治ったことがあります。薬を飲んでも長引いて治らなかったのですが、断食で体がリセットされたせいか、ピタリと治すことができました。
ラマダンのデメリット

全ての人が痩せるわけではない
断食と聞くと、とにかく痩せそうですがラマダンでは痩せる人と太る人がいます。もちろん体質にもよりますが、アルジェリア人の場合は、イフタール後に甘いデザートをほぼ毎日用意するため、普段より夜間のカロリーを多く摂取し就寝するという悪い習慣をすることになるのです。もちろん、デザートを食べなくても夜間に食べ物をたくさん食べるのは体に負担となります。
ちなみに筆者はラマダン終了後はラマダン開始前と比べマイナス1kgほどでしたのでほとんど変わりませんでした。
体の不調が多くなる
断食をするとデトックスが出て良いと聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
実際にそうであってほしいと願っていますが、デトックスが出ている!と感じることは難しいですよね。
もちろんお腹の調子が改善したというのは実感できましたが、それ以上に目立ったのは体の不調でした。
肌が乾燥したり、体がむくんだり、重くなり、そして頭痛。食べた時に吐き気をもよおす人もいます。さらに耳鳴りなどが起こることも。
体のエネルギーがなくなっているために起こる反応ですが、やはり長く続くと辛くなってしまいます。
集中力が落ちる
体力が落ちるのは予想がつくと思いますが、ともに集中力の低下も起こります。
特に働かなくてはいけない人にとっては、かなり負担がかかります。
アルジェリアでラマダンの時期に多くなるのが交通事故。普段から交通量が多く、事故も多発していますが集中力が落ちるということは注意力がなくなり、さらに危なくなるのです。
イライラしてしまう
空腹時にイライラしてしまうことはほとんどの人が経験したことがあるのではないでしょうか。
ラマダンも例外ではありません。実はラマダン期間は特に他人に優しく寛容であれという教えがありますが、空腹時にそうコントロールできるものでもないのがリアルな現象です。