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住宅ローンの頭金を用意するデメリット
住宅ローンの頭金を用意する際の注意点
住宅ローンの頭金を用意するデメリット
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ここでは頭金ありで住宅ローンを組む場合のデメリットについて解説します。また、頭金は多ければ多い方がいいと一概に言えない理由についても考察しています。
デメリット①頭金の用意に時間がかかる
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欲しい物件が見つかっても、頭金を用意していないため、住宅ローンだけでは購入資金が足りず、絶好の買い時を見逃してしまう可能性があります。
希望の物件が見つかってから貯金を始めても、ある程度の頭金を準備するのには時間がかかります。準備が遅れれば遅れるほど、欲しい物件が売れたり、物件価格や住宅ローン金利が上昇したりする可能性が高くなります。
ローンを組むのが遅れると、定年後も住宅ローンの返済が続き、老後資金を圧迫することになりかねません。ライフプランに基づき、計画的に資金を準備することが大切です。
デメリット②急な出費に対応できない
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不測の事態に対応できるよう、頭金額は少し低めに設定することが大切です。特に毎月の住宅ローン返済額を高めに設定している場合、住宅ローン返済をしながら頭金を用意するのは難しいでしょう。
収入が増えれば頭金に余裕が出てきますが、すぐに用意できるとは限りませんので、頭金の額を調整する必要があります。
いくら残しておけばいいのかわからない場合は、生活費の6ヶ月分をひとつの目安にするとよいでしょう。万が一のことがあっても、半年分の生活費で対応策を考えることができます。
デメリット③住宅ローン控除額が限定的になる可能性も
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住宅ローンに頭金を入れると、住宅ローン控除の額が制限される場合があります。住宅ローン控除は、住宅を購入し、所定の要件を満たす住宅ローンを借りた場合、年末の住宅ローン残高の1%が所得税から控除されるものです。
住宅ローン控除の上限額は年間40万円までですが、頭金が多く、借入額が少ないと控除上限額まで使えない場合があるので注意が必要です。
住宅ローンの頭金を用意する際の注意点
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頭金は、ただ額が大きければいいというわけではありません。ここでは、頭金の金額を決める際に気をつけたいポイントを2つご紹介します。
注意点①追加費用を払えるお金を残しておく
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建築中に、オプションの追加や素材・仕様のグレードアップをすることがあります。しかし、住宅ローンの借入額を増やすという選択肢は、あまり現実的ではありません。
通常、融資額を変更する場合、融資申請に必要な書類を再度用意し、新たな審査を受ける必要があります。そのため、建築中に追加費用が発生した場合は、手持ちの資金で対応するのが一般的です。
手付金を全額頭金にするのではなく、ある程度の追加費用が発生しても大丈夫なように手持ち資金を確保しておくことが、理想の住まいを完成させるために重要です。
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また、新居に合わせた家具や家電の購入も必要です。部屋数が多い場合は購入資金も高額になるので、頭金額を決める前に見積もっておくとよいでしょう。
頭金を決める前には、その他の費用についても準備しておく必要があります。住宅購入後、登録免許税などの諸費用や、住宅ローンを組む際の事務手数料がかかります。
頭金の中から諸費用や追加でかかる費用に充てる金額を確保した上で、頭金として入れる金額を決めるとよいでしょう。
注意点②住宅費以外の急な出費も考慮する
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また、生活していくなかで、住居費以外の急な出費にも対応する必要が出てきます。ローン返済のほか、生活費や教育費も必要ですが、家族のケガや病気による緊急の出費にも対応する必要があります。
このような不測の事態に対応できるよう、一定額の手元資金を確保しておくことをおすすめします。