サルボ宮殿の幽霊伝説
古い建物には心霊話が付きものですが、ここサルボ宮殿も例外ではありません。多数の目撃情報があるにもかかわらず、サルボ宮殿の幽霊はいずれも背が高く、黒ずくめながら上品な身なりで、傘を手にしているという共通点があるのだそう。しかも紳士的で、入居者をびっくりさせることはあっても決して危害は加えず、危ない時には助けてくれるというのですから驚きです。
サルボ宮殿の幽霊の正体、それはサルボ3兄弟の一人、ホセ・サルボだといわれています。
1933年4月29日、実業家のホセ・サルボは車にひかれ、1週間後に亡くなりました。車を運転していたアルティガス・グィチョンは、故意ではなかったとして無罪に。しかしグィチョンは数年後、「あの事故はリカルド・ボナペルチに依頼された計画殺人だった」と自供し、世間に衝撃を与えました。というのも、ホセの義理の息子リカルド・ボナペルチはホセの財産目当てにその娘と結婚したと噂されていたからです。禁固24年の有罪判決を受けたリカルド・ボナペルチは、やがて寂しい最期を遂げたそうです。
あなたもこの宮殿で、廊下の隅にそっと立つ背の高い紳士の姿を目にするかもしれませんね。
Palacio Salvo(サルボ宮殿)ツアー
- 住所:Pl. Independencia 848, Montevideo
- ツアー開始日時:月~金10:00~16:00、土10:00~13:00 ※日曜休み
- 所要時間:約45分
- 料金:400ペソ(USD10)※英語・スペイン語ガイド付
文・写真・原田慶子/提供元・たびこふれ
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