ぬか漬けといえば発酵大国である日本が誇る伝統食である。毎日の食卓に欠かせない人や、好きでよく食べている人も多いのではないだろうか。筆者も、ぬか漬け好きの一人である。今回友人の勧めもあり無印良品の「発酵ぬかどこ」を試したところ、世間の評判通り、簡単かつ失敗のない素晴らしい逸品であることを実感した。

(1)無印良品の発酵ぬかどこは何が違うのか
それまで筆者は、自宅で一からぬか漬けをつくろうと思うと道具や材料を揃えたり、毎日かき混ぜたりする必要があるためにぬか漬けづくりに挑戦できずにいた。過去に母や友人から「ぬか漬けを家で作るのは手間がかかる」「ぬか床を腐らせてしまった」というネガティブな話を数多く聞いていたこともあり、筆者の脳裏にはぬか漬けイコール上級者向けというイメージが残っていたのだ。
そんなときに、友人の勧めで無印良品の「発酵ぬかどこ」を使ってみたところ、「ぬか漬けってこんなに簡単に美味しくつくれるものなのか」と衝撃を受けた。どうしてもっと早くから使わなかったのだろうと後悔したほどである。これで毎日、健康的で美味しいぬか漬けライフを満喫できそうだ。
無印良品の発酵ぬかどこは、通常のぬか床づくりで必要かつ難しい工程がすでに行われているため、初心者でも簡単に失敗なくつくれるようになっている。
主な理由として三つのポイントがある。
1-1 保存容器を別に用意する必要がない
通常、ぬか漬けをつくる際は保存容器が必要となるが、無印良品のぬかどこは密封できるチャック付きの袋となっているため別の容器は不要である。
しかも、袋は自立するため、冷蔵庫のドアポケットの隙間に保管できるのも大変助かる。
1-2 発酵させる必要がない
通常、ぬか漬けをつくるには、必要な材料を合わせて発酵させるぬか床づくりからスタートしなければならない。
この発酵させる工程がかなりの手間で、捨て漬けといって野菜の芯など捨ててしまう部分を漬けてはぬかをかき混ぜるという作業を何回か繰り返し行う。
無印良品のぬかどこは、その面倒な工程が済ませてある。なんとも優秀ではないか。
1-3 かき混ぜるのは1週間に一度で良い
ぬかどこには乳酸菌や酵母など体に良いとされる成分が含まれている。かき混ぜることでこの成分のバランスを整えた美味しいぬか漬けがつくれるため、通常は1日に1回程度かき混ぜる必要がある。
忙しい日々が続くと、このかき混ぜ作業を忘れてしまったりしてぬかを腐らせてしまう。滅入って挫折してしまうことも多々あるのだ。
無印良品の発酵ぬかどこは、毎日のかき混ぜが不要で、1週間に1回程度のかき混ぜで良い。1週間に1回であれば、忙しい人でもプレッシャーなく気楽に続けられるだろう。

原材料を確認するとアミノ酸やビタミンが豊富なビール酵母も入っていた。一般的なぬかどこの材料に加え、ビール酵母が含まれているという点も、無印良品の発酵ぬかどこならではと言える。