現状ではMicrosoft Bingのほうが優れていると言える理由
ここまでの説明で、何となく最新情報の検索はMicrosoft Bingが得意で、レポートやストーリーの創作などはChatGPTのほうが優れているように感じたことでしょう。
ところが、もう少しいろいろ試してみると、筆者は「やはりMicrosoft Bingのほうが優れているのでは?」と思うようになりました。
たとえば、「25世紀を舞台にした宇宙忍者映画」の件も筆者の聞き方が悪かったと思い、質問を「~のストーリーを考えてください」と変えて聞いたところ、きちんとストーリーを創作してくれました。

さらに、Microsoft Bingでは、現在の話題について追加質問ができるのが便利です。たとえば、登場人物について聞くと人物設定を教えてくれますし、このあとの展開や宇宙帝国の設定などを聞けば、それにしっかり答えてくれるのです。
このようにMicrosoft Bingは、まさに対話形式でどんどん話を掘り下げることができる点が、ChatGPTより優れている部分だと感じました。

また、Microsoft Bingはスマホアプリによる音声チャットが使えるのが実用的です。
たとえば、ChatGPTで「早稲田のおすすめ居酒屋」を聞いたときは、情報が古くて使い物になりませんでしたが、Microsoft Bingアプリなら、食べログなどの情報から実際に営業しているお店を教えてくれますし、マップでお店の場所も表示してくれます。
しかも、Microsoft Bingでは、必ず情報源のWebサイトのリンクが提示されますし、電話番号や営業時間、お店までの経路なども表示してくれるので、仕事帰りにこれから飲みに行くような状況であれば、非常に役に立つでしょう。
さらに、会話を進めるとお店の予約方法まで教えてくれるのですから、まさに“コンシェルジュ”のような使い方ができるのには感心しました。

まとめ
いかがでしょうか? 筆者は今回、ChatGPTとMicrosoft Bingの両方で同じ質問をし、その回答を比較してどちらが優秀なのか調べてみました。
ChatGPTは2021年までのデータしか学習していないので、最新情報には弱いものの、テーマを与えてレポートやストーリーを考えるのは得意だと思っていました。
しかし、よく考えてみればMicrosoft Bingも同じOpenAIの技術が導入されているのですから、人間的な自然な文章の生成や創作能力などに、あまり差はないのです。
しかも、Microsoft Bingのほうはひとつの話題について、何度も質問を続けることで、より議論を深められるのが素晴らしいのです。
そのうえで、Microsoft Bingならデータベースにない最新情報も情報源のソース付きで調べて教えてくれるのですから、実用性は圧倒的にMicrosoft Bingのほうが高いと言えるでしょう。
また、Microsoft Bingの真価が発揮されるのは、パソコンよりスマホアプリのほうだと感じました。たとえば、土地勘のない出張先で飲食店を探したいときなどは、まるでMicrosoft Bingが優秀なコンシェルジュのように頼りになるでしょう。
アナタもこの2つのAIチャットを利用して、どちらが便利なのかぜひ自分で試してみてください。
文・すずきあきら(フリーライター)/提供元・オトナライフ
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