そこで、65歳以上の人でこの割合(接種後14日以上経過のみ)を計算してみると、

未接種 0.71倍(25:32) 1回目接種 0.50倍(1:2) 2回目接種 1.23倍(32:26) 3回目接種 1.27倍(329:260) 4回目接種 1.85倍(181:98)

となり、接種回数が増えるほど、新型コロナ以外による体調不良が増える傾向が見られます。

比較しやすくするため、未接種者の数値を1とし、接種者は陽性が1.13倍になる分を補正したのが下のグラフです。なお、1回目は人数が少ないので除外しました。

こうなると、冒頭に書いたオミクロン株対応ワクチンの「有効率」が71%なのは、実は話が逆なのかもしれません。ワクチン接種で陽性者の絶対数があまり変化しないのだから、体調不良者が増えた分だけ陽性者数の割合が減ったのでしょうか。

単純計算だと、その割合は1/(1-0.71)=3.44倍となり、オミクロン株対応ワクチンでは、4回目接種の2.29倍より、さらに体調不良の人が増えるという結果になります。

ここまで書いてきて、だんだん憂鬱になってきました。

アドバイザリーボードの方へのお願い

これれまでに得られた結果を整理すると、

ワクチンの効果は現在では「マイナス」である 接種直後の「魔の2週間」には、未接種者より何倍も感染しやすくなる 接種回数が増えるほど「体調不良」が増える

ということになります。

そして、論理的に考えると…

ワクチン接種開始直後の魔の2週間により感染が爆発する 現在は接種者が大多数のため、感染の増加傾向に歯止めがかからない 接種回数が増えるほど体調不良が増え、超過死亡も増加する

となり、現実の数値とだいたい合致するのです。

結果論ですが、新型コロナの対策は「何もしない方がよかった」のかもしれません。ワクチン接種なしの実効再生産数を試算してみると、多くの時期で感染収束の基準となる1以下となり、既に感染が収束していた可能性もあります。

第111回アドバイザリーボード資料3-3(P14)より

もちろん、以上は私のような素人の計算ですから、本当は違うのかもしれません。

同じ事を何回も書いて大変恐縮ですが、新型コロナとワクチン接種について、アドバイザリーボードのメンバー同士で正々堂々と議論を行い、どうか科学的で正確な結論を出していただきたい。このことを、繰り返し強くお願いしたいと思います。

【関連記事】 ・新型コロナは本当にインフルエンザより「危険」なのか? ・新型コロナは、もはやインフルエンザより「危険ではない」のか?

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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