「スピード」を合わせる
この日は魚の追いが鈍く、追いかけてきてもふらふらと勢いがない。そのため、クランクの「スピード」も遅くして合わせていくと、次々口を使うようになった。具体的な巻き速度は2~3秒でハンドル1回転ほどのスピード。速く巻いても魚が追いつかないだけなので、ゆっくり巻くことを心がけた。
ゆっくりスピードで扱いやすく、この日反応が良かったのがガメクラとプリッキーとペピーノMRで、MVPと言える活躍をしてくれた。
カラーはガメクラとペピーノMRは蛍光ピンク、蛍光緑などの派手系カラー、プリッキーは逆に地味系カラーが良く、スレさせないようにローテーションしていった。
「巻きの加速」でスイッチ
浅い第1ブースをメインにしていたため、偏光グラスでサイトフィッシングをしていたが、この時のコツを1つ。
魚が追ってくるのが見えても、巻き速度を緩めたり止めてしまうのはNG。逆にほんのわずかに巻きを加速させることで、スイッチが入って食うことが多いので試してみてほしい。加速具合は通常のスピードが100だとしたら、105ぐらいに上げる程度のものだ。
アタリはガツンとはっきり伝わってきたり、モソッと重くなるだけだったりとさまざま。分かりにくくても何かしらの違和感は出るため、怪しいと思ったらフッキングしてみよう。
フッキングはリールを巻きながら、グイッとロッドを引き寄せるような巻きアワセが基本だ。
渋いなか36匹ヒット
夕方までクランクをどんどんローテーションしていき、ポツポツと釣れ続く形で計36匹をキャッチすることができた。状況としては渋く食いが浅かったため、バラした数は多数……。状況が良ければもっともっとキャッチできていたと思うが、渋い日でもこれだけ魚が釣れるクランクベイトの威力というのは伝わったのではないだろうか。
今回は放流狩りと渋いときのクランクベイトを紹介したが、4月上旬までの営業シーズン中いっぱい通用する釣り方なので、皆さんの釣りの一助になれば幸いだ。
<週刊つりニュース中部版 松尾尚恭/TSURINEWS編>
北方川釣り体験場