その他の道具
持っていた方がいいギアとしては、魚をすくうランディングネット。魚を持ち帰るならビクとクーラーボックス。それから忘れてはならないのが偏光グラスだ。
目を保護するという安全面での理由もあるが、直接水中を見て魚の反応が見られるため必要。自分のルアーを追ってきているかどうかや、食った瞬間を見て素早くフッキングに持ち込めるかなど、見て分かるか何も分からないかでは大違いだ。安価なもので全く構わないので、ぜひ用意したい。
一日の始まりは放流狩り
北方マス釣り場では、基本的に毎朝オープン直後の8時すぎに魚の放流がある。放流直後というのは最も魚を釣りやすいため、釣りを始めていきなり当日最大のチャンスタイムがやってくるわけだ。なので出遅れたり準備でもたついてチャンスを逃すのは非常にもったいない。しっかりと放流に間に合って、釣りができるよう心がけたい。
放流直後で最も釣れる釣り方は、ずばりスプーンを使った「放流狩り」。使うスプーンの重さは1~1.5g前後で、カラーは赤金やオレンジ金が定番中の定番。スプーンなら何でもいいわけではなく、放流に強いとされるスプーンがベターだ。
実際に釣り場でよく使われる商品の具体例を挙げると、ファクター1.2g、バンナ1.4g、ノア1.5gなどが人気のスプーン。確実に釣りたければぜひ用意してほしい。
「レンジ」と「スピード」
釣り方としてやることは「投げて一定速度で巻くだけ」と実にシンプルだが、釣るために必要な要素がある。それは、「レンジ」と「スピード」だ。まずレンジだが、放流されたばかりの魚は基本的には表層近くを泳ぐため、ルアーが着水したらそのまま巻けばOK。
しかし、冷え込みなどで水温が下がると魚が潜ってしまうことがある。そんなときは少し沈めたり、重いスプーンを使って魚とレンジを合わせて対処したい。
スピードについては、魚がルアーに追いつける速度でリールを巻くことが非常に重要だ。いくら魚に食い気があってルアーを積極的に追っていても、魚の泳ぐ速度以上で巻いてしまっては釣れるはずのものも釣れなくなってしまう。ちなみに最近の北方マス釣り場では、1秒でハンドル1回転以上の速巻きよりゆっくり巻いた方が良い。スプーンがきちんとアクションし、なおかつレンジをキープできる巻き速度で、できるだけ遅めに巻くのがオススメだ。
私の具体例だと、C2000番ノーマルギアのリールを使って、1.5~2秒でハンドル1回転ほどで巻くことが多い。
当日も朝一番にバンナ1.4gを投げて数匹のニジマスをキャッチすることができた。