ディズニーランドの楽しみ方は、定番ネタから小ネタまでさまざまな情報がシェアされている。その中であまり知られていないランド内の秘密クラブ「クラブ33」について、ここで紹介しよう。

東京ディズニーランドに秘密クラブ?

夢の国ディズニーランドには、実はVIP御用達の秘密クラブがある。その名も「クラブ33」。これは、カリフォルニアと東京、上海のディズニーランドにある会員制レストランで、フロリダのウォルトディズニーワールドにも新設されるという。

東京ディズニーランドには、「VIP専用の地下カジノがある」という都市伝説がささやかれているが、それはおそらくこの「クラブ33」の話が形を変えたものだろう。

東京ディズニーランドでは、「クラブ33」の存在は公式サイトやマップに記されていない。しかし、一般には知られていないが、実はワールドバザール内にある。入場口側からワールドバザールに入り、十字路を左へ。「マジックショップ」と三井住友銀行の間にある「33」とだけ書かれた目立たない扉がその入り口だ。ただし、予約がないとドアは開かない。

予約している人は、ドアの脇にある金色のプレートを押してフタを開き、インターホンで氏名を伝えると扉が開く。1階はエントランスで、キャストによって2階のレストランへ案内されることになる。こうした秘密めいた入店の仕方からして、ワクワクする演出となっている。

なお、「クラブ33」のレストラン部分は、ワールドバザールの外側に入り口がある「ホームストア」の2階にあるので、夜には屋内の明かりを確認できる。夜のパレードの時間帯などにはカーテンも開くので、中の様子を垣間見ることが可能かもしれない。

「クラブ33」に入れるのはどういう人か

この「クラブ33」に入店するにはどうすればいいのか?以前はクレジットカード「JCBザ・クラス」の特典として、年1回の抽選に当たると予約が可能だった。しかし、現在はその特典はなくなってしまった。

会員になれば、入店は可能だが現在会員募集はなく、応募には一定の社会的地位を求められるといわれる。会員数は制限されており、2012年に会員募集が再開された際は、14年後まで希望者が順番待ちをする事態となったようである。

ただし、会員でなくても既存会員(法人会員が多い)の紹介や同伴、ディズニーランドの運営会社やスポンサー企業からの招待があれば予約を取れるようだ。有名人や著名人も予約を取ることがあるという。

基本的にはそうした人脈をたどるVIP層を対象としたレストランと考えていいだろう。

パーク内での禁止行為とは?

東京ディズニーリゾートがパーク内での禁止事項に「営利活動」を追加したことが話題になっており、YouTuberの動画撮影禁止を狙ったものとの見方もある。他にどのようなことがNGなのか?うっかりそれに抵触することのないよう、ここで確認してみよう。

公式サイトに挙げられた15の禁止行為のうち“うっかり”がありそうなのは、子連れであれば「パーク内を走ること」「装飾物や柵等に登る行為、ぶら下がる行為」「野鳥などの動物へのエサやりや手を触れる行為」……このあたりになるだろう。

「ハンディサイズのグリップアタッチメントを除き、一脚・三脚・自分撮りスティック等の補助機材の使用」という項目もうっかりしやすい。「他のお客様のご迷惑となる撮影」という項目もあり、これは例えば、ベストショットを撮るために人払いをするような行為がそれにあたるかもしれない。

その他、「入園にふさわしくない服装」という項目も。これは判断が難しいが、「ディズニー・ハロウィーン」の実施期間中を除き中学生以上の仮装はNGであることは知っておいていいだろう。小学6年生までの子どもは仮装可能だが、ディズニーキャラクターのみとなっている。

なお、大学生や社会人が高校時代の制服を着てパークを訪れるケースもよく耳にする。しかし、これも仮装とみなされる可能性があるので避けたほうが無難だ。

その他、医療目的以外で顔の大半が見えなくなるマスク姿や、地面に引きずる服、“好ましくない単語やデザイン”の入れ墨の露出などもNGとなっている。

節度を保って夢の国を満喫しよう

当たり前だが、お金を払って入園しているからなんでも許されるわけではない。節度をもった行動を心がけ、ディズニーランド・シーでの楽しい思い出を存分に作っていこう。

文・MONEY TIMES編集部