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以前にもVoicyでも話しましたが、成田先生の「高齢者社会をなんとかするには、高齢者の方の集団自決くらいしかない」という発言を鬼の首をとったように批判する皆さま。常識的に考えれば、高齢者は自決しろといっているわけではなく、
まさか高齢者に集団自決しろというわけにもいかないのであるから、高齢者社会をなんとかしろというのは無理筋
というのを皮肉のたとえ話として言っているに過ぎない。ここで批判している方に言いたいのだが、あなたたちは
「ではあなたはどうすればいいと思うのか」
という対案を一切言わない。これは明確な偽善である。
少子高齢化で社会保障費は国の税収を超えた。このままでは社会制度は崩壊するというよりすでに崩壊している。厚労省のサイトにある図表。
ただし今から20年も前の試算で、いまはこれよりずっと悪化した。厚労省も怖いからか正式な最新の試算を発表しない。コロナでさらに子どもが産まれず少子化は加速している。それでも1935年生まれ、つまりいま88歳の人は、厚生年金を680万円納めただけで4400万円の受給を受けている。実に6.4倍である。