皆さんはロウ付けというのをご存知ですか? 溶接の一種なのですが、DIYなどでも比較的簡単にできる溶接で、数多くの道具などが販売されています。今回は、ロウ付けのやり方やロウ付けの強度、はんだ付けとの違いなどをご紹介していきます!

目次
ロウ付けとは?
はんだ付けとはどう違うのか?

ロウ付けとは?

【溶接の一種】ロウ付けとは?そのやり方や強度、はんだ付けとの違いもご紹介!
(画像=『暮らし〜の』より 引用)

ロウ付けとはどんな溶接方法なのか?

ロウ付けというのは、溶接の一種です。溶接というと、バチバチと火花を散らしたりしている電気溶接が頭に思い浮かびますが、ロウ付けは、ガスバーナーやトーチを使ったガスを使う溶接になります。ロウと呼ばれる低温度で溶ける合金を接着剤のように使って、金属同士を接合するのに使われます!

「ぬれ」と呼ばれる現象を使ったやり方

ロウ付けというのは、溶接する母材(素材)の上を溶けたロウが伝っていく「ぬれ」という現象を使っています。テーブルの上に水をこぼすと広がっていきますよね?ロウ付けでは、それが金属で起きていると考えてみてください。ぬれが綺麗に起きるには、金属表面の酸化皮膜や汚れがないことが条件となります!

【溶接の一種】ロウ付けとは?そのやり方や強度、はんだ付けとの違いもご紹介!
(画像=『暮らし〜の』より 引用)

どのようなことに使われるの?

ロウ付けは、同種の金属や異なる金属の接合に使われます。小さなものですと、シルバーアクセサリーやパイプの接合など、大きなものですと、奈良の大仏などがロウ付けによって作られています!ロウ付けは接合の強度が強いので、古い時代から伝わる技術ですが、現代では、工業技術からDIYの一端として親しまれています!

はんだ付けとはどう違うのか?

【溶接の一種】ロウ付けとは?そのやり方や強度、はんだ付けとの違いもご紹介!
(画像=『暮らし〜の』より 引用)

はんだ付けとロウ付け

はんだ付けとロウ付けは、非常によく似ていますが、一体なにが違うのでしょうか?両者とも共通しているのは「はんだ」と「ロウ」を溶かして金属同士を接合することですが、実はこの溶かす金属が両者を分けるポイントになっています!

接合材の溶解温度の違い

「はんだ」と「ロウ」の違いですが、この二つは加熱した際に、液相(液体)になる温度が違います。はんだは450℃以下で液相になりますが、ロウは450℃以上で液相になります。つまり、はんだ付けとロウ付けの違いとは、接合に使う金属の溶解温度が違うということなのです!

RZ-840

【溶接の一種】ロウ付けとは?そのやり方や強度、はんだ付けとの違いもご紹介!
(画像=『暮らし〜の』より 引用)

接合の強度

はんだ付けよりもロウ付けの方が、素材同士の接合強度が上です。はんだ自体の強度もあるのですが、より強い熱によって溶けるロウの方が、固着後は金属同士が強く接合されます!

加熱する道具の違い

ほかの違いは加熱する道具が違うことでしょう。はんだ付けには「はんだごて」を使いますが、ロウ付けは「ガスバーナー(ガストーチ)」などを使用します。それぞれ加熱をする道具ですが、加熱する温度が違うために、適切なものを使うようになっています。