コーヒー博物館

ブラジルのコーヒー産業の歴史が知りたいなら、コーヒー博物館は外せません。元はコーヒー取引所で、50年代に閉鎖しましたが、1998年に博物館として再開しました。1922年に完成したこの建築物は、当時ヨーロッパで流行っていた折衷様式で、とても美しい建物です。


実は、コーヒー取引所は1917年に創立され、別の所で機能していましたが、その5年後に移設。豪華絢爛な建物をコーヒー取引所にした理由は、19世紀以降台頭してきたサンパウロのコーヒーの大富豪らが、他州に対して権威を誇示するためだったと言われています。
特に、コーヒー豆の競売所だったスペースは、天井にはステンドグラス、床には大理石のモザイクが施されており、まるで舞踏会の間のような造り。あたかも「コーヒーこそがブラジル経済の基盤。これからは我々の時代だ!」とでも訴えているかのようです。

このほか、常設展示であるブラジルのコーヒーの歴史と期間ごとに入れ替わる特別展示があり、ブラジルのコーヒーの歴史についてたくさん学ぶことができました。
また、博物館ではバリスタやラテアートの講座があるほか、毎週土曜日はコーヒーの試飲会(参加費10レアル=約190円)など、訪問者向けのいろいろな催しがあるので、事前にチェックして参加するのも面白いかと思います。

コーヒー写真館なるものが設置されていて、コーヒー最盛期に流行した服(レトロ調ドレスなど)を着て、記念写真を撮ることもできます。

お土産ショップでは、コーヒーカップなどの博物館のオリジナル商品なども販売しており、お土産に最適!
カフェ


館内にはカフェも設置されています。雰囲気の良さもさることながら、メニューもコーヒー博物館のカフェにふさわしい品ぞろえ。オリジナルブレンドコーヒーにはじまり、厳選された各地の名産コーヒー、またジャクーという鳥の糞から採った珍しいコーヒーなどが飲めます。
さらに、コーヒーカイピリーニャ(カクテル)などコーヒーを使ったオリジナルメニューもあるので、スルーしないで、ぜひ入ってほしいカフェです。店内で飲めるコーヒーは、豆の販売も行っていますので、お土産にもおすすめです。
コーヒー博物館(Museu do Café) 基本情報
- 住所:Rua XV de Novembro, 95 - Centro Histórico, Santos, SP
- 開館時間:9時~17時 (火~土)、10時~17時(日)
- 休館日:月曜
- 入場料:大人10レアル(約190円)、学生5レアル(約90円)、土曜日無料