YouTubeの動画を見ていると、広告を見る機会が多くあります。視聴している動画の再生前や再生途中、終了後に自動的に流れたり、動画リストの間に広告リストが表示されたりするので、何かと気になるものです。広告を出稿する立場としては、広告出稿してみたいと考えるかもしれません。

今回は、YouTube広告の特徴や、注目されている背景、広告の種類、出稿方法などの基本をわかりやすく解説します。

目次
YouTube広告とは?
YouTube広告の特長・メリット

YouTube広告とは?

YouTube広告とは、YouTube内に掲載できる広告のことです。動画を中心としていますが、一部バナー画像の広告もあります。

従来からあるインターネット広告のリスティング広告やディスプレイ広告とは異なり、YouTubeという利用ユーザー数の多い媒体の内部において、ユーザーに対して動画の形でアプローチできるものです。

なお、YouTube広告を出稿するには、Google広告の管理画面上で設定します。Google広告をすでに利用している場合は、ログインして管理画面からYouTube動画広告が入稿できる仕組みです。

注目が高まっている背景

YouTube動画は近年、注目度が高まってきています。その背景には、動画広告市場の拡大があります。YouTube以外にも動画配信プラットフォームは存在し、動画広告が多く配信されています。

動画は文章や画像のみの広告よりも、多くの情報を短時間で伝えられるのが最大の特徴です。動画のインパクトは非常に強く、ユーザーに強い印象づけを行うことが可能です。

また、国内ではYouTube自体の利用率も高まっています。総務省情報通信政策研究所の「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によれば、YouTubeの利用率はほかのSNSなどと比べて非常に高く、全年代では85.2%、10代から40代の年代では90%以上の人が利用していることがわかっています。

動画広告市場が成長していることや、YouTubeが利用ユーザー数の多い媒体であることから、今後もYouTube広告は普及していくことでしょう。

YouTube広告の特長・メリット

YouTube広告は、多くの利点があることも広告主に利用されている背景です。そこで、主な特長をご紹介します。

多くのユーザーへリーチできる

前述したように、YouTubeの利用率は非常に高く、YouTube広告は多くのユーザーにリーチできるのが大きな強みです。10代から60代までの幅広い年齢層にアプローチできるのも特長と言えるでしょう。

ターゲティングの種類が多い

YouTube広告は、Googleのデータを用いてさまざまなターゲティングを行うことが可能です。ターゲティングの方法は大きく分けて2つあります。「オーディエンスターゲティング」という「人」を軸にターゲットを絞り込むものと、「コンテンツターゲティング」という広告を配信する「コンテンツ」を軸に絞り込むものです。

オーディエンスターゲティングには、年齢、性別、世帯収入、子どもの有無、就業状況、ユーザーの興味関心、購買意欲の高さ、結婚などの項目があります。

コンテンツターゲティングには、配信先の動画やチャンネル、Webサイト、トピック、指定したキーワード、デバイスなどの項目があります。これらを細かく指定してターゲティングを行うことができるのです。

YouTube広告の入稿の際には、各ターゲティングの種類を目的に合わせた適切なものに調整すると、広告の成果につながりやすくなるでしょう。

効果検証がしやすい

YouTube広告は、YouTube Studioという広告管理の画面で効果検証が行いやすくなっているのも特長です。

YouTube Studioでは配信状況を随時確認することができ、広告表示回数を示すインプレッション数や、再生数、再生時間、クリック数など、動画を視聴したユーザーの行動を定量的に確認できます。

動画広告を配信したあとに、具体的な指標を確認できますので、データを分析した結果を受けて、クリエイティブやターゲットなどを見直していけば、成果をさらに上げることもできるでしょう。

また、配信状況を見て入札単価を調整したり、パフォーマンスの良くない広告を停止したりする調整も可能です。