ベルリンは歴史的な出来事や事件が多く起きた街です。ベルリンの壁の崩壊、そして第二次世界大戦の敗戦など、この街では時代を象徴するような様々な出来事が起きました。街には、そんな記憶を留めるように、多くのモニュメントや記念碑が建てられています。ベルリンの街を訪れるのであれば、こうした歴史的な事件や出来事について考えてみるのも悪くないでしょう。
そこで紹介したいのは、ベルリンにある歴史を感じさせてくれる5つの記念碑やモニュメントです。ベルリンを訪れた際にこちらの場所を訪れてみてください。
目次
1. 焚書の記憶記念碑
2. 虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑
1. 焚書の記憶記念碑
第二次世界大戦が始まる前に、ドイツではナチスが台頭して国が大きく変わっていきました。ナチスの台頭はナショナリズムに繋がり、ドイツの各都市では非ドイツ的な書物が焼かれました。ベルリンでは1933年にフンボルト大学(当時はフリドリヒ・ヴィルヘルム大学)の前の広場で多くの書物が焼かれています。こうしたナチス台頭期のナショナリズムへの反省として、現在同じ広場にシンボリックなモニュメントが設置されています。
広場にあるのは石畳の一部がガラスに替えられた空間。ガラスは、その下にある空間に気付かせてくれるでしょう。地下にあるのは真っ白な部屋と空っぽの本棚です。このような空っぽな本棚は、ナショナリズムによって燃やされてしまった書物を思い起こさせてくれるのです。
Denkmal zur Erinnerung an die Bücherverbrennung(ドイツ語名)
- 住所:Bebelplatz 1, 10117 Berlin


2. 虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑
ドイツと言えば、ナチスの残虐行為を思い浮かべる人が多いでしょう。ナチスの迫害によって多くのユダヤ人が命を落としています。そんなユダヤ人の悲劇を今に伝えるのが、ブランデンブルク門近くにある「虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑」です。敷地には2,711本の柱が建てられて、その中を歩けるようになっています。中を歩けば、空を覆うような柱に圧倒され、周りの風景が全く見えないことに不安を感じるかもしれません。
ここでは当時のユダヤ人が置かれた先の見えない状況を感じさせ、ドイツで起きた悲劇を思い起させてくれるのです。ユダヤ人の虐殺についてはショッキングな展示などが多く、海外旅行の場合には足が遠のくかもしれませんが、こちらの展示は、シンボリックな体験ができる場所なので、ぜひ足を運んでみて下さい。
Denkmal für die ermordeten Juden Europas(ドイツ語名)
- 住所:Cora-Berliner-Straße 1, 10117 Berlin

