目次
職場環境と業務
 ・都市型ショップ
 ・現地ショップ
 ・国外ショップ
ダイビングインストラクターの資格の取り方は

職場環境と業務

インストラクターの職場環境は、海から遠い「都市型ショップ」、海から近い「現地ショップ」、海外の海で潜る「国外ショップ」の大きく3つに分けられる。それぞれの特徴をみていこう。

都市型ショップ

都市型ショップとは、ダイビングポイントから遠い都市部に店舗を構えるショップのこと。ホームグラウンドの海がない代わりに、全国各地のダイビングポイントで潜るツアーを開催しているのが特徴。都市部に暮らす多くの人が通いやすい立地という利点を活かし、Cカード取得のための講習をメインに行っているショップも多い。都市型ショップで働くと、国内外さまざまなダイビングポイントで潜れるため、各ポイントの地形や生き物についての幅広い知識が身に付く。ゲストに合わせたダイビングポイントや器材、ツアーを提案したり、ツアー引率をしたりすることで、高い接客スキルも手に入れることができる。

現地ショップ

ダイビングインストラクターの仕事とは? 仕事内容、資格、年齢などを解説
(画像=『オーシャナ』より引用)

現地ショップとは、ダイビングポイントから近い場所に店舗を構えるショップを指す。通常はショップから一番近い海がホームグラウンドとなる。海の中では、今日、ここにいた生き物が明日は別の場所に移動していたり、いなくなっていたりすることはよくあるもの。そんな時には、同じ海に毎日潜っている現地ショップインストラクターの腕の見せどころ 。蓄積された膨大なデータを頼りに生き物との遭遇率を高められるのは、現地ショップならでは。現地の海のスペシャリストとしてゲストからの信頼を得られる。

国外ショップ

海外に拠点を構える国外ショップで仕事をしているインストラクターも多い。外国語のスキルはあったほうがいいが、日本人オーナーの元、日本人ゲストも積極的に受け入れる日系ショップで働く場合は、日本語が通じる場合が多いので問題ない。とはいえ、外国人インストラクターやゲストとのやりとりは避けて通れないので、おのずと外国語スキルは身に付くはず。また、案内するゲストの国籍はさまざまなので、どの国の人にどんなダイビングスタイルや生き物を見せると喜ばれるのか、ガイドとしてのスキルを磨くには最適。国際的な接客スキルも身に付くことだろう。

ダイビングインストラクターの資格の取り方は

ダイビングインストラクターの資格は、Cカードを発行している指導団体から発行される。そのため、各指導団体に属するダイビングショップやインストラクターから講習を受け、認定される必要がある。代表的な取得方法は、「資格が取れる大学や専門学校に通う方法」「ダイビングショップにゲストとして通いながら資格を取る方法」「ダイビングショップで働きながら資格を取る方法」の大きく3つが挙げられる。一つ目と二つ目は講習や認定証の申請に費用がかかるが、三つ目に関しては雇用主であるダイビングショップ側が取得のための費用を賄ってくれるケースもあり、資金を節約できるほか、実践的に学べるといったメリットがある。