DF:安田理大(松本山雅)
日本代表としても活躍し国内外の10クラブを渡り歩いたサイドバック、DF安田理大もここで引退を決めた。オランダでの武者修行(2011-2013フィテッセ)から国内復帰を果たした2013シーズン以降、短い期間で所属先が代わり、2021シーズンの終了後にはJリーグ合同トライアウトを経て松本山雅へ加入するなど、苦労も多いプロ生活だった。しかし、高精度なクロスとゴール前まで侵入する攻撃能力はいずれも見るものを魅了したと言えるだろう。
DF:駒野友一(FC今治)
長く日本代表(2005-2014)のサイドバックとして君臨したDF駒野友一。鋭いクロスボールや献身的なスプリント力で、5つのクラブに貢献してきた。2度のFIFAワールドカップ出場という輝かしい実績もあるが、自身2度目の出場となった南アフリカW杯(2010)では、決勝トーナメント1回戦での痛恨のPK失敗という苦い経験も味わった。しかし、能力の高さに疑いの余地はない。今後は自身と同じ堅実かつハイレベルなサイドプレイヤーの育成にも参画してもらいたいものだ。
MF:富田晋伍(ベガルタ仙台)
2005年に加入後、現役生活のすべてをベガルタ仙台に捧げたMF富田晋伍。昨2022シーズンは出場機会が少なく、持ち前のボール奪取能力を発揮できない最終年となった。しかし、選手としてクラブに貢献することは無くなったが、仙台でのクラブコミュニケーター就任が発表されている。今後は、クラブと地域のつなぎ役として活躍を期待したい。
MF:本田拓也(FC岐阜)
大学生ながら五輪代表(2006)でも活躍したMF本田拓也は、FC岐阜で選手としてのキャリアを終え、同クラブで指導者の道に進むことを決めた。球際の強さと前線に付ける的確なパスセンスが最大の持ち味で、攻守に渡ってチームの基軸となれる選手として名を馳せた。今後は指導者として、本田のいぶし銀なプレースタイルを受け継ぐ選手の育成にも期待したい。
MF:大谷秀和(柏レイソル)
ユース時代から柏レイソル一筋を貫いたバンディエラ、MF大谷秀和も引退を迎えた。3度の降格を味わいながらも、クラブを離れることなくキャプテンとしてもチームを鼓舞し続ける姿は、柏のファン、サポーターのみならず多くのJリーグファンから愛されたことだろう。今後のキャリアも当然と言うべきか、柏でのコーチ就任が決まっている。ゆくゆくは監督として柏を率いる姿も見られるのかもしれない。