押し寄せる危機に対応することのプレッシャー
さて、現実的な問題として、危機が発生してからの対応を進めるケースが多くなると思います。組織には慣性が働きますから、これまでの流れに何らかの圧力を掛けてグイっと方向性を変えていく作業を行うことになります。
これは私の個人的な意見ですが、このようにグイっと方向性を変えていく作業を行う際、組織内で一番、プレッシャーがかかるのがミドルマネージャーだと思います。
次にメンバー達です。メンバー達は一番効果を感じやすく、一番恩恵を受ける属性なので、少数の味方を見つけ、小さな成功体験を組織全体に伝播させることで徐々に変化していくことになります。
そして、それを高いテンションで、中期的に先導していくミドルマネージャーにもプレッシャーが掛かります。抵抗勢力への対応も神経を擦り減らすことになります。
その状況に対して、トップマネジメントができることは、3つあります。
1つ目は、率先して方向性を示すこと。2つ目は、ミドルマネジメントと役割分担をしてビジョナリーなアクションを担当すること。3つ目は異なるレイヤーの相談をしっかり受け取ることです。
特に難しいのが、異なるレイヤーの相談をしっかり受け取ることです。
そもそも、その活動ができるのであれば、危機をうまく乗り越えられる、とも考えられます。ただ、この対応が難しい要因として「そもそも相談の量が多く現実的に対応できない」側面と「相談者が相談しにくい、したくないと考えて相談しない」側面があります。
両方とも想像しやすい側面だと思いますが、実際に対応するのは難しいと思います。私も組織をマネージメントしていた際に同じ悩みを抱えていました。
この悩みを解決するために作ったのが、法人向けオンラインカウンセリングサービスのSmart相談室です。
Smart相談室で従業員のモヤモヤを解消
「メンタル不調になる前に、誰かに相談することで、調子をよくしてもらって帰ってもらう」そんなサービスができないだろうか、と考えて作ったのがSmart相談室です。
利害関係のない社外の専門家が相談窓口になることで、社内相談窓口担当の工数を削減し、働く方々のメンタルヘルス改善や離職率低下など、働く環境の改善に寄与します。
Smart相談室を活用することで組織的な危機を乗り越えやすくなるはずです。
実際に、相談者の多くは、会社に言いにくい、部下に言いにくい、というような内容を第三者のSmart相談室に相談し、必要に応じて会社に思いを訴えています。
相談内容や訴えは、建設的なものが多く、現場メンバーやミドルマネジメントがいかに真剣に危機を乗り越えようとしているのかがわかります。
これはいわゆる「個人と組織の間にギャップが発生している状態」で、このギャップを取り除くことで、組織が円滑に大きくなっていくはずです。変化への対応をSmart相談室で促進していただけると幸いです。
<著者プロフィール>
藤田康男
株式会社Smart相談室
代表取締役医療系人材紹介会社にて10年間、複数事業の立ち上げや組織マネジメントに従事したのち、2021年2月に株式会社Smart相談室を設立。これまでのマネージメント経験から、従業員のメンタル不調に関して課題感を持ち、独自の視点から、課題に対するソリューション「Smart相談室」を提供中。日本の生産性を高め、社会に貢献したいと考えている。
Smart相談室:https://smart-sou.co.jp/ Twitter:https://twitter.com/Yasuo_chan