【木村ヒデノリのTech Magic #155】 このコンパクトさでここまで実用的なのは凄い。Laser Peckerは卓上レーザー加工機で他社の追随を許さないリーディングブランドだ。筆者は第1世代から愛用しているが、第2世代以降は完全に実用レベル。1台あれば名入れやオリジナルグッズの制作、子供のおもちゃ収納まで非常に重宝するので紹介したい。
速い、強い、何にでも刻印できる
第1世代では「ちょっと画期的なおもちゃ」くらいだった「Laser Pecker」(Amazonにて5万円、2023年2月1日時点)。筆者も妻が書いた命名書をキーホルダーにするなどして活用していたが、スピードはそこまで速くなく数個くらいの制作なら大丈夫だったが大量にとなると難があった。
第2世代の「Laser Pecker 2」(Amazonにて10万9000円、23年2月1日時点)は気になってはいたが導入には至らずにいた。そんなすぐに実用レベルにまで進化しないだろうと思っていたからだ。しかし良い意味でそれは裏切られた。第2世代は全く別物になっていたのだ。
Laser Pecker 2では速度が劇的に改善され、600m/sに。これは4cm四方の彫刻が1分少々で出来上がるスピードだ。刻印でいう4cmというのはかなり大きい部類なので、実用においてはほとんどが数秒から数十秒で終了する。この進化はすごい。
さらにすごいのは5Wの半導体レーザーを採用していることで、ステンレスにもそのまま刻印ができる。CO2レーザーなどでは表面に薬剤を塗布するなどしないと刻印できないため、これは非常に便利だ。
さらに画質も向上している。Laser Pecker 2では最大2Kの解像度まで刻印することができるので、写真のように、筆文字の細い線までしっかりと再現されている。この画質であれば家庭用機でやりました感が全くないのでオリジナルグッズも十分製作できる。
プラスチックには少し凹凸をつけることもできるし、表面の塗装だけ飛ばして柄を印字することも可能。このコンパクトさでここまでできるのであれば1台持っておいて損はないだろう。