焚き火用陣幕作りに挑戦!
①完成イメージを工作用紙に書く
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まずは設計図を書くところから。自分がイメージしている完成図を工作用紙に描きます。寸法も書いていますが、その通りにはいかないでしょうから、これはあくまで目安です。
頭のなかのイメージだけで作ろうとするのは失敗のもと。少々雑でも構わないので、かならず完成イメージを紙に描いてから進めましょう。
②1枚の帆布生地から必要なパーツを切り取る
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生地をハサミでカットする大事な工程です。まずは完成イメージに書いた寸法を見ながら、チャコペンシルでカットするラインを引きます。
すべてのパーツのラインを引き終わったら、ハサミでカット。ミリ単位のズレはあとから修正できるので、大きくずれないように注意しながらも、思い切ってカットしましょう。
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もっとも大きい生地が陣幕の本体です。三角のパーツは陣幕の角の部分を補強するためのもの、長方形のパーツはアルミパイプを通すスリーブになります。
大きい長方形のパーツが4つありますが、2つは予備として余った布で作りました。
長方形のパーツは、小さいもの2つ、大きいもの2つで問題ありません。
また、70cmのPPベルトから15cmを2本、20cmを2本カットしておきます。
③パーツすべての折り返す部分にアイロンをかけてクセをつける
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切り離したパーツはほつれが出ないように、最終的にはすべてフチを折り返して縫います。
しかしその前に、折り返した部分をアイロンでクセづけしなくてはなりません。帆布は厚くて固い生地なので、そのままの状態で縫うのは困難だからです。
アイロンがけする際は、今回使用しているようなナチュラルカラーの帆布であれば、そのままアイロンを押し付けても大丈夫です。
濃色の生地を使用する場合は、アイロンの熱による変色を防ぐために当て布をしながらクセづけしましょう。
もしも帆布以外の生地を使用する場合には、アイロンを使用しても大丈夫な素材であるかをかならず確認してください。
パーツのフチすべてをクセづけしていくと、このように余る部分が出てきます。綺麗に処理する方法もありますが、今回は面倒だったのでハサミでカットしました。
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下の画像のように、カットした場所を折り返すと断面が隠れるので、ほつれの心配も無用です。
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④縫合する場所を接着剤で仮止めする
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先ほどアイロンでクセづけした場所に接着剤を塗り、縫いつける場所に貼りつけていきます。
ただし、アルミパイプを差し込む上側のスリーブのパーツは、裏側のPPベルトを縫い終わってから取り付けるので、ここでは接着しません。
PPベルトだけは用意した接着剤でくっつかなかったので、しつけ糸で仮止めしました。
まず、幕の左右両端のペグで地面に固定する場所には20cmのPPベルトを折り返して仮止めします。
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次に、外側からパラコードで引っ張る場所には15cmのPPベルトを2度折り返して仮止め。
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PPベルトの仮止め、幕本体のフチの折り返しの接着、幕本体へのスリーブの接着、三角のパーツの接着が終わったら、次の本縫いの工程に進みます。
なお、接着や仮止めは、本縫いを進めながら並行しておこなっても問題ありません。時間がかかっても慎重に作業したい方は、むしろその方が確実です。
⑤本縫い
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ここからが大事な本縫いです。まず最初に、4か所のPPベルトから縫っていきます。PPベルトを縫ったあとで上から取り付けるパーツがあるので、この順番はとても重要です。
縫う順番は以下を参考にしてください。
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①PPベルト4か所
②幕本体の斜めの部分
③幕本体の下の部分
④三角のパーツの縦のライン
⑤上側のスリーブの左右(上下は縫わないこと)
⑥下側のスリーブの左右(上下は縫わないこと)
⑦幕本体の上の部分
縫うラインは、あらかじめステッチルレットで印をつけておくと楽です。
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スリーブにはアルミパイプを通すので、上下のラインを縫わないように注意しなければなりません。上側のスリーブは、最終的に幕本体の上側のフチと一緒に折り込んで袋状にしています。
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手縫いは間違えてしまっても簡単に糸をほどくことができるので、焦る必要はありません。
ただし、折り返しの部分は針を通すのに力がいるので、誤って手に針を刺してしまわないように注意しましょう。
⑥パラコードをPPベルトに通し、自在金具を取り付ける
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本縫いが終わったら、あとは簡単です。4mのパラコードを半分にカットし、片方を輪っか状にして張り綱を取りつけるためのPPベルトに通します。
反対側は自在金具に通して、抜けないように玉結び。自在金具の通し方は、商品の説明書きを確認しましょう。
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自在金具を取り付けたら引っ張ってみて、しっかりロックされるかをチェックします。問題がなければこの工程は完了です。
⑦アルミパイプをスリーブに通して完成
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最後に、2本のアルミパイプをスリーブの下から通して完成です。アルミパイプが長すぎると感じたら、金属用のノコギリでカットしてもOKです。
その際には、アルミパイプを短くしすぎて幕がたるまないように注意しましょう。幕の「すそ」の部分が、ほんの少しだけ地面から浮く長さがベストです。
自作焚き火用陣幕をキャンプ場で設営してみた
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自作した焚き火用陣幕をキャンプ場に持っていき、実際に設営してみました。
まず最初に、アルミパイプを支えるためのペグ(小)を2本地面に刺します。ペグ(小)の間隔は90cmほどです。
アルミパイプの長さが1mなので、これをメジャーのかわりとして使用しました。
続いて、ペグ(小)にアルミパイプをかぶせるようにして自立させます。
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アルミパイプを2本立てたら、陣幕のスリーブを通します。
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陣幕の張り具合を見ながら、両サイドをペグで地面に固定。
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後ろ側にまわり、パラコードをペグで地面に固定していきます。このときはパラコードを少しゆるい状態にしておくことがポイントです。
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最後に自在金具をスライドして、陣幕がピンと張るようにパラコードの長さを調整。
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以上で設営は完了です。市販されている陣幕とちがってアルミパイプが自立するので、とても簡単に設営できました。
これであれば、風が強い日でもストレスなくスピーディーに設営できるでしょう。