SEMはなぜ重要なのか?
SEMがなぜ重要なのか、理由を3つの視点から説明します。
● 企業によって行うべきWeb施策が異なるため
● ユーザー行動に合わせたマーケティングを行うため
● 認知を拡大させる必要があるため
ひとつずつ解説します。
企業によって行うべきWeb施策は異なるため
Web施策を行う際は、費用対効果を意識して手法を選ぶ必要があります。たとえばSEOは、リスティング広告やディスプレイ広告よりも安価にできる可能性がありますが、顧客獲得の成果がでるまでに時間がかかる傾向にあります。
つまり、短期的に集客を行い、収益成果の獲得を目指す場合は、SEO以外を選択するなど取るべき施策が異なるわけです。
このような施策の方向性を考えるためには、検索エンジンマーケティング全体を念頭においた計画を検討していくべきです。
最終的な目的を見据えて、効果的なマーケティング活動をするためにもSEMが重要となります。
ユーザー行動に合わせたマーケティングを行うため
ユーザーが商品やサービスの購入を検討する際に、Webで情報を集めてから行動に移すのは、今ではごく自然な動きとなっています。
また、同じWebの仕組みでもWebサイト、YouTube動画、モバイルアプリケーションなど、新しい媒体やサービスが次々と出ています。
企業のマーケティング対策もユーザーの行動に合わせて変化しなければ、長期的な利益を上げていくのが難しくなるでしょう。
継続して利益を増やしていくためにも、ユーザーのWeb活動に合わせたSEM施策を行う必要があります。
認知を拡大させる必要があるため
多くの商品やサービスが存在する中から、ユーザーに自社の商品を選んでもらうためには、認知拡大が必要不可欠です。
検索エンジンで商品を探してもらうには、見込み客となるユーザーに自社の商品やサービスを知ってもらう必要があります。
なぜならWeb施策では、一般の店頭販売のようにユーザーがフラッと立ち寄って、商品を手に取るケースがないからです。
そのため、ユーザーに検索してもらうには、実際の商品名や検索すればヒットする情報を、ユーザーに思い描いてもらわなければなりません。そのためにも、認知拡大を狙えるSEM施策が重要です。
SEMを行う際の考え方
SEMを行う際の考え方は、大きく分けて下記の3つです。
● 短期的な成果を求める場合はリスティング広告を打つ
● 潜在層を獲得したい場合はディスプレイ広告を打つ
● 中長期で安定した集客を行いたい場合はSEO
順番に解説します。
短期的な成果を求める場合はリスティング広告を打つ
短期的に成約率の高いユーザーを集客するといった成果を求める場合は、リスティング広告の利用を検討しましょう。
リスティング広告は、検索キーワードに対してピンポイントで広告を掲載可能です。検索結果の上部または下部といったユーザーの目につく場所に広告表示ができるため、狙ったターゲットに向けて確実に広告を届けられます。
広告掲載までのスピード感も早く、出稿した直後から検索結果に表示されるため、速攻性のある成果が期待できます。また、広告効果の確認もリアルタイムなので広告効果の測定もしやすく、広告掲載の停止、修正、再開が素早く対応可能です。
広告効果を見て内容を見直して改善していくといった、いわゆるPDCAを素早く回していくことで、短期的な広告でも高い成約率を目指したマーケティング活動が行えます。
そのため、短期的な成果を求める場合は、リスティング広告を検討しましょう。
潜在層を獲得したい場合はディスプレイ広告を打つ
現状は自社の商品やサービスを知らないものの、見込み客となる可能性が高い潜在層のユーザーを獲得したい場合には、ディスプレイ広告の利用を検討しましょう。
ディスプレイ広告は、Googleと提携している大手Webサイトや個人ブログの広告枠のほか、YouTube、モバイルアプリケーションの広告枠など、幅広い範囲で広告掲載が可能です。
リスティング広告とは異なり、検索キーワードに依存せずに幅広い広告枠に対して、自社の商品やサービスの広告を出稿できます。
広告を見た瞬間はまだ必要としていないユーザーでも、繰り返し広告を見ていくなかで商品を覚えて、興味を持つきっかけになるため将来的な見込み客の獲得につながります。
自社商品やサービスに関連性の高い場所に絞って掲載することもできるため、的を絞った広告掲載を行えば、さらに効果的に潜在層のユーザー獲得を目指せるでしょう。
このようにディスプレイ広告は、潜在層の獲得を目的に広告を打つと良いでしょう。
中長期で安定した集客を行いたい場合はSEO
中長期の集客を安定的に目指す場合は、SEOの実施を検討しましょう。SEOは、自社コンテンツを作成して検索結果の上位表示を狙う対策です。
検索エンジンを使うユーザーにとって、検索結果の上位に表示されるサイトは、自分の知りたい情報、解決したい悩みが掲載されている質の高いWebサイトだと判断します。
その理由は、ユーザーとGoogle検索で築かれた信頼関係の結果、検索結果の上位サイトは、それだけでユーザーの流入が見込めるからです。
Googleの評価基準によるところが大きいため、上位表示を安定させるまでには時間がかかる反面、Googleの検索エンジンから高い評価を受けて、SEOが軌道に乗れば、自然と自社コンテンツへの流入が増加するため広告費用も不要です。
このようにSEOは、集客までの成果が上がるまでに時間がかかる反面、完成してしまえば安定した集客ができるので、中長期間を想定したSEMとして活用を検討すると良いでしょう。