冬用シュラフの選び方
保温性に関わるポイントで選ぶ

冬用シュラフはいかに寒さに耐えられるかを重点に選びましょう。高機能な種類はそれだけ価格も高くなりますが、適当に購入して冬キャンプに耐えきれず使わなくなるよりも結果的にコスパがよいでしょう。
保温性能の高さが分かるポイントは、ずばり断熱や保温に特化した生地かどうか、ダウンの質と量です。寒い冬でも保温できるナイロン素材もおすすめですが、ダウンは質を表す数値を確認すると暖かさが視覚化できます。
羽毛の質を表す「フィルパワー」で暖かさが分かる

「フィルパワー(FP)」はダウンの質を表す重要な指針です。羽毛30gが2.54㎝立方の中でどれくらいの体積に膨らむかで測定する数値で、良く膨らむ質の高い羽毛ほど暖かくFPの数値が大きくなっています。
生地とダウン以外に比較すべきこと

冬のシュラフ選びで重要な保温性は生地の種類とダウンの質で大体選ぶことができますが、より自分にフィットしたものを選ぶにはよりシュラフの個性を比較して選びましょう。
いつも足元が寒くなるならその対策を取っているもの、ハードな登山だから軽いものなど、自分に合った形や自分の使うシーンで活躍する特性を持つものだと、より満足感を得られます。こうした違いはナンガのホームページやオンラインショップで比較することができます。
極寒におすすめのシュラフ2選
①レベル8-13オーロラライト

こちらはナンガのシュラフの中でも冬山登山などの極寒に耐える力を持っている「レベル8」シリーズの1つです。
透湿性と防水性を兼備したオーロラテックス採用生地と通気性に優れた超撥水加工のUDDダウンを使用しています。暖かさだけでなく、通気性がずば抜けているためテント内で暖を取って結露をしたとしても気にせず使える、まさに寒い季節の強い味方です。
ナンガ シュラフ レベル8-13 オーロラライト

ダウン情報 | UDDDX:スペイン産ダックダウン90-10%(770FP) | ダウン量 | 590g |
---|---|---|---|
総重量 | 1260g | 快適使用温度/下限温度 | -8℃/-13℃ |
レベル8シリーズ×オーロラテックス!

レベル8-13オーロラライトは、レベル8シリーズに籠められたナンガのこだわりと、オーロラテックスが施された生地の掛け合わせで実現した、耐寒と結露や汗に強い性能を併せ持つ最強のシュラフです。さらにナンガのレベル8シリーズの中でも新しい構造である「ディファレンシャルボックスキルト構造」をしているため、効率的に膨らんですぐに使えます。
②レベル8-20UDDBAG

超撥水加工のUDDダウンを使用したシュラフです。ダウンが通気性と撥水性を兼ね備えていることもあり、冬山登山や冬キャンプなど快適な睡眠と、湿気や結露対策の両方が必要になるシチュエーションで活躍してくれます。暖かいシュラフは重くなりがちですが、20UDDBAGは軽量化にもこだわり、その重量は1.5kgほど。雪山登山にもバッチリ対応できます。
ナンガ シュラフ レベル8-20UDDBAG

ダウン情報 | DD DX:スペイン産ダックダウン90-10% (770FP) | ダウン量 | 950g |
---|---|---|---|
総重量 | 1540g | 快適使用温度/下限温度 | -11℃/-20℃ |
レベル8-13オーロラライトとの違い

レベル8-13オーロラライトとの違い1つ目は360gほどダウンが多く下限温度が7度ほど違う点でしょう。
2つ目はオーロラテックスを使用したレベル8-13オーロラライトは、防水性と透湿性の2つの性質を持ち合わせるため汗などの蒸れに強い点です。より暖かさが欲しいならレベル8-20UDDBAG、蒸れが気になる方はレベル8-13オーロラライトがより快適でしょう。