プラットフォームビジネスを行うメリット
ここまでプラットフォームとは何かについて考えてきましたが、一例として紹介したどのプラットフォームについても、誰でも一度は活用したことがあるのではないでしょうか。
プラットフォームビジネスが今、注目を集めており、ビジネスの世界では常識となっています。
プラットフォームビジネスとは、商品やサービスなどを提供するための場である「プラットフォーム」を提供し、多くのプレイヤー(商品販売業者)とユーザー(購入者)が集まって経済圏を作って、その際に利用料を受け取ることで成立するビジネスのことです。
プラットフォームビジネスの特徴として、一度プラットフォームを作ってしまえば、あとはプレイヤーとユーザーが勝手にやり取りしてくれて、売り上げを上げてくれるところにあります。
プラットフォームビジネスを行うメリットはたくさんありますが、厳選すると以下の3つになります。
● サブスクで継続的に課金される
● ネットワーク効果がある
● 顧客分析を容易に行える
どのようなメリットをもたらすのか、ひとつずつ考えていきます。
サブスクで継続的に課金される
もともと売り切りで販売していた商品やサービスが、サブスク課金に変わった例は非常に多く、サブスクモデルはどの分野においても広がっています。
「継続的な課金」により、サービス提供者は収益増が見込まれ、利用者はより便利に安価で多くのサービスを受け取れるのが特徴です。
プラットフォームビジネスは、このサブスクモデルとの相性が抜群であり、安定した収益を期待できます。
ネットワーク効果がある
ネットワーク効果とは、商品やサービスの価値が利用者の数に依存するという状態のことです。
プラットフォームビジネスの基本は「場を提供する」ことになるため、アイデア次第では、少ない費用でプラットフォームを構築し、利用者数を増やすことができ、品質や技術力以外の要素で利益の大きさが左右する側面があります。
誰かが使用し、評価を得られれば口コミにより広がっていき、利用者が増えれば増えるほど利益が増大する「ネットワーク効果」を享受できるのもプラットフォームビジネスの特徴です。
顧客分析を容易に行える
アカウント登録の際に集めた情報により、顧客分析を容易に行えるというのもメリットと言えます。
顧客分析によりニーズを見極め、顧客属性にあったサービスを提供することができるので、その結果として、さらなる利用者の拡大を図ることができます。
プラットフォームビジネスの代表例
プラットフォームビジネスは様々な分野で広がっています。
次に、代表的な分野で成功したプラットフォームビジネスの例を見ていきましょう。
Amazon
Amazonが小売業のプラットフォームとして、他の追随を許さないほど巨大化しているのはご存じのとおりです。
それ以外にも、Amazonにはモール型のマーケットプレイスがあります。
いらなくなったものを個人でAmazonに出品し、誰かが購入するといったことが可能であり、これもひとつのプラットフォームとして大きな市場を作っています。
他にも「動画配信」や「音楽配信」といったプラットフォームビジネスでも成功しています。
SNSの代表格と言えるのがTwitterです。
誰もが思っていることを簡単につぶやくことができ、周りの人と共感しあうことで交流できます。
これも「つぶやくための場」を提供するプラットフォームビジネスの代表例であり、成功例と言えます。
ランサーズ
昨今の副業ブームも後押しし、インターネット上で仕事を依頼する人と受ける人を仲介するクラウドソーシングの利用者が急増していますが、これもプラットフォームビジネスの成功例です。
ランサーズはクラウドソーシングサイトの最大手であり、アプリ・Web開発やデザイン、ライター、動画編集など、毎日たくさんの仕事が依頼・発注されています。