
GrigoriosMoraitis/iStock
- ポーランド、ハンガリーの純金融資産・資金過不足
前回は北欧諸国の純金融資産と資金過不足についてご紹介しました。
主に海外への投資で順調に成長するスウェーデン、デンマーク、資源大国のノルウェー、経済の形の変化したフィンランド、バルト3国など特徴的な国が多いですね。
今回は経済発展著しい東欧諸国、経済が変調しがちな南欧諸国についてご紹介したいと思います。
OECDでデータが公開されている中で、国連の区分で東欧、南欧に属する国々は下記のとおりです。
東欧:ポーランド、ハンガリー、チェコ 南欧:スペイン、ポルトガル、ギリシャ
純金融資産(Financial net worth): 各経済主体の金融資産と負債の正味の金額です。プラスだと金融資産が負債よりも多い状態です。マイナスだと金融資産より負債の方が多く、他の経済主体の純金融資産が増えることに寄与していることになります。
資金過不足(Net financial transaction): 各年の金融資産の純増額と負債の純増額の差額です。マイナスであればその主体は資金不足(赤字主体)、プラスであれば資金余剰(黒字主体)となります。
まずは東欧のポーランドとハンガリーから見ていきましょう。
図1 純金融資産・資金過不足 ポーランドOECD統計データ より
図2 純金融資産・資金過不足 ハンガリーOECD統計データ より
図1がポーランド、図2がハンガリーについての各経済主体ごとの純金融資産(左)と資金過不足(右)です。
両国とも傾向が似ていますね。