犬の肉球の役割

犬にはなぜ「肉球」があるの?意外と重要な役目のある肉球の秘密とは!!
(画像=『FUNDO』より引用)

犬の肉球には、大切な役割があります。

それが「脚への衝撃を和らげる」「地面の状態を感知する」などです。
それぞれの役割について見ていきましょう。

体温調節

人間は汗をかいて体温調節をしますが、犬は全身に汗腺がありません。
そのため、ほとんど汗をかきません。

舌を出して呼吸することで熱を外へ排出させる「パンティング」によって体温調節を行っています。

パンティングだけでは体温調節ができない場合には、肉球から汗を出して体温調節をするのです。
犬の汗腺は肉球と鼻の頭にのみ存在します。

クッション

肉球は人間に例えると「靴」の役目を果たしており、全体重がかかる脚先を保護してくれます。
特に真ん中にある大きな掌球と4つの指球は衝撃を吸収できる構造となっています。

犬が跳んだり、跳ねたりした時に、脚の関節や骨に衝撃がかからないように肉球がクッションのような役目を果たすことで、衝撃をやわらげてくれます。

滑り止め

肉球の表面は、小さな円錐状突起が集まっています。
この円錐状の突起がスパイクのように滑り止めの機能を果たしてくれるのです。

雪道でも滑らずに歩けるのは、肉球に円錐状突起があるおかげなのです。

地面の熱から守る

肉球は角質層が厚く、地面からの熱を感じにくい構造をしています。
肉球があるおかげで多少温度が高い所を歩いても火傷せず、地面の熱から脚を守ってくれます。

また寒い場所で歩けるのも肉球のおかげです。
肉球の裏にある静脈が冷えても、すぐ近くを通っている動脈が血液を温めなおすことができます。