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個性豊かな11頭のヒグマたち
冬眠と冬ごもりの違い

個性豊かな11頭のヒグマたち

巨体がうごめく国内唯一のヒグマ専門パーク!サホロ ベア・マウンテン
(画像=<バスの真横にヒグマが現れた>、『たびこふれ』より引用)

2021年4月現在、ベア・マウンテンには大きな体と丸い耳が特徴的なキャンタ (28歳)をトップに、首の下の白い斑点が目印の双子のコウタとコウジ (28歳)、コウタの息子で太目が気になるヒロタケ (22歳) 、喧嘩するほど仲がいいヒナタと サンタ(20歳)、麻呂眉がキュートなモコ(20歳)、ベアマウンテン歴が一番短いテツロウ(15歳)、 喧嘩になると表情が厳しくなるミット(13歳)、前足が太いホルト(11歳)、ミットの子供で最年少のレラ(10歳)の11頭が暮らしています。

私たちには全部同じに見えますが、運転手さんにはちゃんと見分けがつくようです。

巨体がうごめく国内唯一のヒグマ専門パーク!サホロ ベア・マウンテン
(画像=<自然に近い状態でヒグマを観察>、『たびこふれ』より引用)

格子で守られているのでヒグマが近づいてきても安心。森の中を動き回るヒグマを近くで観察できます。迫力ある牙や爪、日光に照らされてキラキラと光る毛並みがなど、臨場感のある光景を楽しむことができました。

巨体がうごめく国内唯一のヒグマ専門パーク!サホロ ベア・マウンテン
(画像=<悠々とバスの前を横切っていく>、『たびこふれ』より引用)

一時期は絶滅が危惧されたヒグマですが、近年では生息数が増加。それに伴いヒグマが人里に降りてくるなど人間の生活との距離が近くなり、さまざまな被害も出ています。また、人間がヒグマのテリトリーに入ったり、食べ物の匂いがするものを山に捨てていくなど、人為的に招いた被害も少なくありません。

ベアウォッチングバスの運転手さんは「ヒグマは本来おとなしい動物で、人間を恐れている」と言います。森に踏み入る際は生息地に立ち入るという意識を持ち、ヒグマと遭わないためのルールを守らなくてはならないと実感しました。

冬眠と冬ごもりの違い

巨体がうごめく国内唯一のヒグマ専門パーク!サホロ ベア・マウンテン
(画像=<ヒグマの大きさにビックリ>、『たびこふれ』より引用)

ベアウォッチングバスが、 ベア・ポイントに到着しました。敷地内中央に位置し、ガラス張りの観察施設が設けられ、池や洞窟で遊ぶヒグマを間近に見ることができます。また、ヒグマの赤ちゃん模型や冬ごもり用巣の実物大、冬ごもりした時のデータや映像などの資料も展示されています。

巨体がうごめく国内唯一のヒグマ専門パーク!サホロ ベア・マウンテン
(画像=<広々とした園内でのんびりと過ごす>、『たびこふれ』より引用)

ベア・マウンテンは日本国内で唯一の多頭飼育での人工冬ごもりに取り組んでいます。冬眠と冬ごもりの違いは、前者は代謝を下げて眠ったまま仮死状態のようになることを指し、後者は餌不足になることを見越して、冬期間に向けて皮下脂肪を蓄えた上で活動を停止することを言います。途中で目覚めると餓死の危機に瀕してしまうので、ヒグマも餌を求めて必至になっているのです。