ヒグマは北海道のみに生息する国内最大級の陸上の野生動物です。
北海道新得町にある「ベア・マウンテン」は、たくさんのヒグマが放たれている施設です。専用バスや高く張り巡らされた遊歩道から、安全にヒグマを観察できます。国内唯一のヒグマ専門パークを訪れました。
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自然に生きるヒグマを見せるために開園
ベアウォッチングバスでヒグマの森を探検
自然に生きるヒグマを見せるために開園
「ベア・マウンテン」は、2006年4月29日に開園しました。運営会社である加森観光は登別市でのぼりべつクマ牧場を経営しています。当時の園長がスウェーデンの「オッシャ・ベアパーク」を訪れたときに、「北海道の自然に生きるヒグマを見てほしい」との発想から、 ベア・マウンテン開園に至ったと言われています。
十勝エリアの佐幌岳のふもと約15haの森に11頭のヒグマが放されています。ヒグマはホッキョクグマと並んでクマ科最大の体長を誇り、オスの成獣で体長2.5~3.0mで体重は250~500kg程度。外国では500kg以上のヒグマも確認されています。人を襲ったり鮭を食べるイメージから肉食性と思われていますが、ほとんどが木の実などの植物を食べています。
ベアウォッチングバスでヒグマの森を探検
チケットは2種類。園内を横断する全長370m、高さ5mの歩道橋からヒグマを探しながらの散策(1,870円)と、往路にバスから至近距離でヒグマの迫力を楽しむ「ベアウォッチングバス付き入場券(2,970円)」が用意されています。せっかくのなので、 ベアウォッチングバス付き入場券を購入しました。
ベアウォッチングバスは9時台から15時台にかけて、1時間に2~3本運行されています。サファリパークのような厳重なゲートが開き、全長1.2kmの探検が始まりました。ベア・マウンテン園内は、ヒグマが自然に近い状態で行動できるように、サホロの森と融合した環境が整備されています。