米国のデジタル経由売上は50%超

 日本の先を行く米国では、すでに2018年の段階でEC化率12%に対しデジタルを経由した売上は50%を超えており、デジタルに対応できない店舗は大量閉鎖に追い込まれました。今後も影響が大きくなるであろう、「消費におけるデジタルが及ぼす影響=デジタルインフルエンス」について、日本の小売業界全体でもさらに注視する必要があるでしょう。

2022年の小売業界を振り返り! 注目すべき3つの変化とは
(画像=「デジタルインフルエンス」を注視していく必要がある,『DCSオンライン』より 引用)

 コロナ禍の影響でDXへの投資が活発に行われた結果、小売業界のデジタル化そのものは大きく加速したものの、EC化率という数字そのものには大きな変化はありませんでした。しかし、デジタルが消費に与える影響は水面下で大きく膨らんでおり、その一端がSNS広告への投資として表面化した1年だったといえるでしょう。2023年は、これらの変化がより顕著に目に見えるかたちとして小売業界にも大きな変化をもたらすと考えられます。次回は、そんな2023年に注目すべき小売業界の動向についての予測をご紹介しましょう。

提供元・DCSオンライン

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