しかも今は調達コストが300億円以上です。しかもカヤバや島津の撤退で、代用コンポーネントも調達しなけりゃならないから、調達&運用コストは更に上がります。それに巨額で何度も払われている初度費も加えれば調達コストはもっと上がるはずです。

ペイロード辺のコストは他国の輸送機の10倍以上になる可能性もあるでしょう。

民間転用もはじめかから詐欺みたいな話です。そもそも競合機よりも何倍もコストが高い上に、他国の機体のように耐空・型式証明を開発と同時に行っていないので、新たに取る必要があるわけで数百億円はかかるでしょう。で、何機売ったら元がとれるんでしょうか。

川重が海外の航空ショーで展示していたのは防衛省に対するアリバイ工作です。それを頭の悪い自民党国防部会のセンセイ方が騙されて「おらが輸送機は世界一!」とか信じ込んでしまう。

C-2輸送機の輸出構想は、「画に描いた餅」

川崎重工業は耐空証明を取るための作業を行っていない。同社には耐空証明をとった実績がないので、作業に慣れたエアバスやボーイングなどよりもより多くの時間とコストがかかるだろう。実際にMRJを開発している三菱航空機と、その親会社である三菱重工業にとっても、これは大きな苦労だ。しかもC-2はMRJとは異なり、国内で開発した専用のコンポーネントが多く採用されており、これらも個別に証明を取る必要がある。

C-2の耐空証明を取るためのコストは機体の2機程度分のコスト(およそ400億円)を要する可能性がある。コンポーネントを実績のある外国製に置き換えれば、その分コストを抑えることができるが、事実上、別の機体となるので再設計と各種試験なども必要であり、これまた大きなコストがかかる。

幸いってはなんですが、ヤルヤル詐欺です。

「良品は黙っていても売れる」の幻想で既に述べたようにC-2は明らかな失敗作です。ですが国産=高性能とこのような見出しをつける媒体が誤った国産神話を作っています。良さがわからないのは外国が悪いのだ、と被害者妄想を膨らませます。

こういうインチキな大本営発表みないた報道をいい加減やめるべきです。