UAEから、「これ不整地で運用できないよね?」と言われて、慌てて不整地テストして失笑を買いました。そもそも空幕の要求仕様で不整地運用が入っていない。有事に滑走路が破壊されて、応急処置で離着陸したり、PKOで有用といいつつ、PKOで舗装滑走路のないところでは運用できないわけで、空幕の完全な平和ボケですよ。当時は滑走路補修なんて形だけでした。バンカーも作る気は無かった。
不整地運用をするためには足回りを強化しないといけない。当然重くなります。ところがジェット旅客機と同じように飛べま~す、他の国にはありません~、というセールスポイントをアピールした国産が必要ですという「言い訳」があったわけです。より重たい機体でそれを実現することは無理でしょう。
頭の悪そうな軍オタが、「C-2は不整地でも使える!」とかいっておりましたが、「こんなこともあろうかと」川重が先回りして勝手に不整地運用能力付加したその分重量もコストもかさみます。そんなことはできるわけがないでしょう。子供でもわかる理屈が「事情通の軍オタ」さんたちには理解できません。ホレてしまえば痘痕もエクボとか、アイドルはウ○コしないの類の話です。
そしてご案内のようにコストもバカ高い。
自衛隊機のコスパを検証する(前編)
C-2のCPFHはC-130Jの4.4倍、C-17の1.8倍にもなる。ペイロード1トン当たりのCPFHは、C-2は10.5万円(26トン)、C-130Jは3万円(20トン)C-17(77トン)は1.96万円である。C-2のペイロード1トン辺りのCPFHはC-130Jの約3.5倍、C-17の5.4倍と、比較にならないほど高い。
因みに1機あたりのLCC(ライフ・サイクル・コスト)はC-2が 約635億円、C-130Jが 約94億円、C-17が 約349億円である。C-2の1機あたりのLCCはC-130Jの6.8倍、C-17の1.8倍である。これがペイロード1トン当たりのLCCになるとC-2は24.4億円、C-130Jは4.7億円、C-17が4.5億円であり、C-2の1機あたりのLCCは、C-130Jの5.2倍、C-17の5.4倍となり、これまた比較にならないほど高い。
こんなバカ高いコストの輸送機買う軍隊はありませんよ。