目次
インシデント管理におけるポイント
インシデントにおける共有内容を決める
業務フローを見直す
インシデントにおける情報を可視化する
まとめ

インシデント管理におけるポイント

せっかくインシデント管理を行うのであれば、職場の業務改善となるよう、有効に活用したいものです。

インシデント管理を有効なものにするためには、下記3つのポイントを押さえておくことが大切です。

● インシデントにおける共有内容を決める
● 業務フローを見直す
● インシデントにおける情報を可視化する

それぞれ順番に解説します。

インシデントにおける共有内容を決める

インシデントが発生したら、従業員へ共有できるように記録を残す必要があります。

インシデントの共有を行うにあたっては、「どのような内容を記録しておくか」をあらかじめ決めておき、共有できるようにしておきましょう。

インシデント発生時に記録しておくとよい項目は下記の通りです。

● 発生日時
● 担当者
● カテゴリ
● 内容
● 原因
● 対処内容と進捗状況
● 再発防止策

上記はあくまで一例ですが、職場の状況に応じて、似たようなインシデントが発生した時に活用できるような内容を残しておきましょう。

業務フローを見直す

業務フローを見直すことで、インシデント発生を防ぐことができる場合もあります。なぜなら、業務フローそのものが、インシデント発生の原因になっていることがあるからです。

システムの改修で対処を行うには、時間も経費もかかるものの、業務フローの変更・改善については大きなコストがかかることはほとんどありません。

同じ結果を出す行程でも「他の方法で対応できないか」を検討し実践することで、インシデントの発生を防ぐだけでなく、業務効率化になる場合もあります。

無駄なコストをかけないためにも、業務フローの見直しができないかどうかも考えてみましょう。

インシデントにおける情報を可視化する

インシデントに関する記録は、可視化して誰もが共有できる状態にしておきましょう。そうすれば同じようなインシデントが発生した場合に、一から対処法を調べなおす手間が省けるでしょう。ナレッジとして溜め込んでおくことで、未来の同様のインシデントの迅速な解決にもつなげられるはずです。

また、今現在発生したインシデントを可視化しておけば、知見のあるメンバーからインシデント対応のアドバイスをもらうことも可能です。

すべてのインシデントはリスト化して共有フォルダなどに格納し、従業員の誰もが閲覧できるようにしておきましょう。

まとめ

本記事では、インシデントの言葉の意味やアクシデントとの違い、インシデント管理について解説しました。

インシデントは本来「出来事」という意味ですが、使われる分野によって意味が異なります。

しかし、どの分野においても、発生したインシデントへの対処をおろそかにすると、さらに重大事故となる「アクシデント」に発展してしまう点は同じです。

そのため、アクシデントを未然に防ぐ「インシデント管理」は、職場において非常に重要であると言えます。適切にインシデントを管理することは、従業員や担当者の負担軽減になるだけでなく、ITシステムの安定的な稼働にもつながるのです。

また、インシデントの共有方法を工夫したり、業務フローの見直しを行うことで、迅速にインシデントに対処できたり、業務効率が上がったりすることもあります。

ぜひ本記事を参考にして、自分の職場に潜むインシデントがないか、インシデントに対して、どのような対処ができるかなどを考えてみましょう。

提供元・MarkeTRUNK

【関連記事】
「インサイト」とは?マーケティング用語としての意味とニーズを具体例で解説
PPM分析とは? マーケティングの基本戦略策定フレームワークを解説
マーケティングミックス(4P)とは?マーケティング実行戦略の基本を学ぶ
競合分析とは?マーケティング分析のフレームワーク「3C分析」を解説
マーケティングはなぜ必要?企業の存在目的とマーケティングの重要性、意義、役割とは