ウユニ塩湖に来たらぜひ泊まりたいのが塩のホテル。塩湖から切り出した塩のブロックで造られた、正真正銘の塩のホテルです。コルチャニ村から塩湖方面へ4kmほど進んだところにある4軒の塩のホテル(うち1軒は半休業状態)のうち、今回私が選んだのは、旅行クチコミサイトでダントツの人気を誇る「Hotel Palacio de Sal(ホテル・パラシオ・デ・サル)」。"塩の城"という名のラグジュアリー感あふれる4つ星ホテルです。

目次
世界初の塩のホテル
南十字星を表すアンデスクロスの形をしたホテル

世界初の塩のホテル

2004年開業のホテル・パラシオ・デ・サル、その公式ページには「世界初の塩のホテル」といううたい文句が並んでいます。しかし世界初といえば、前回ご紹介した「Hotel Playa Blanca(ホテル・プラヤ・ブランカ)」のほうが古いはずでは?

実を言うと、ホテル・プラヤ・ブランカとホテル・パラシオ・デ・サルはどちらもボリビアのホテル王ファン・ケサダ・バルタ氏の手によるもの。同氏はウユニ塩湖の素晴らしさを世界に広めようと、1993年に塩湖の中心部で世界初の塩のホテルの建設に着手しました。2年後に完成した塩のホテルの敷地面積は6,000平方メートルと広く、宿泊施設に加え博物館やゴルフ施設まであったそうです。

しかし、施設から排出されるゴミや汚水が塩湖の環境を破壊するとして近隣コミュニティから苦情が続出、2002年に無期限の閉鎖命令が下されました。バルタ氏はこの決定に対し、閉鎖は不当であると主張して争いましたが、再開は厳しいと判断しホテルの移転を決意。環境保護対策を施した国際的なホテルとして、2004年に現在の場所で営業を再開したというわけです。

南十字星を表すアンデスクロスの形をしたホテル

【ボリビア】世界初の塩のホテル、パラシオ・デ・サル
(画像=『たびこふれ』より引用)

ホテル・パラシオ・デ・サルの敷地面積は4,500平方メートル。42の客室とレストラン、バーラウンジ、スパを併設したジャグジー付き温水プールを備えています。

【ボリビア】世界初の塩のホテル、パラシオ・デ・サル
(画像=『たびこふれ』より引用)

入り口横には木製のこんな標識があり、ホテルの標高は3,665m、ホテルからポトシ中心部まで173km、インカワシ島までは68.7kmと書かれています。

【ボリビア】世界初の塩のホテル、パラシオ・デ・サル
(画像=『たびこふれ』より引用)

フロントロビーの2階には全面ガラス張りの展望室があります。椅子やテーブルが置かれているので、お気に入りの本を持ち込んで読書を楽しむのもいいですね。またここからなら外の寒さに震えることなく、サンライズやサンセットを堪能することもできます。