ウサギの目というと「赤い目」を連想することもあるかもしれませんが、実は目が赤いのはシロウサギだけの特徴なんですよ。
そしてシロウサギの目が赤いのは、シロウサギがアルビノという種類だからなのです。
今回はアルビノの目が赤い理由と、シロウサギ以外の白い動物の特徴を解説いたします。
白い動物には、白くなる理由が隠されていることもあるのです!
アルビノとは
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アルビノとは、遺伝子疾患がある生物のことです。
アルビノの意味
先天的なメラニンに関わる遺伝情報の欠損により、先天的にメラニンが欠乏している生物のことをアルビノといいます。
メラニンとは、褐色もしくは黒い色をつくる色素のことで、メラニンによって体毛や皮膚の色が決まります。
メラニンが欠乏しているということは、体全体が白い色になるということになります。
それは瞳の色にも影響し、目の組織にも色がなく透明となるため、毛細血管が透けて見えるので赤くなるのです。
白変種との違い
アルビノは遺伝情報の欠損が原因で白く誕生した生物ですが、白変種は色素が減少したことにより体毛や皮膚が白くなった生物です。
同類生物の基本的な色素と比べ、元々の色素が違うか、色素が少ないかの違いです。
その為、先天的にメラニンが欠乏しているアルビノの瞳孔が赤いのに対し、白変種はメラニンの生成に関しては正常なので、瞳孔は黒色になります。
シロクマやホワイトタイガーなどの通常個体は、アルビノではなく白変種となります。
かつては白変種も、突然変異で生まれた希少な生物だと考えられていましたが、現在では正常で基本的な遺伝子を受け継がれているといわれています。
代表的なアルビノの動物 イエウサギのジャパニーズ・ホワイト
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「白い動物」の代表格ともいえる白いウサギは、イエウサギの一種。
「ジャパニーズホワイト」という種類です。
このジャパニーズホワイトは、アルビノを品種として固定化させたウサギになります。
ウサギといえば目が赤いというイメージを持たれていることもありますが、それはこの種の独自の特徴です。
日本に生息するノウサギことニホンノウサギは、白毛の個体もいますがその目の色は黒です。
神話に登場する因幡の白兎はこの目の黒いニホンノウサギだと言われています。